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大学院

2022.03.15

【大学院を知ろう|大学院での研究について Part 07】大学院生としての日々|日本語日本文学専攻

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大学院

文学研究科

ブログ「大学院を知ろう」シリーズ、日本語日本文学専攻では、2回にわたって2人の大学院生をご紹介します。
本専攻で学んでいる大学院生にインタビューに答えていただくかたちで、大学院生として感じていることを語っていただきます。
今回は、日本語日本文学専攻 博士前期課程(修士課程)2年生 花谷美紅さんです。
花谷さんは、今年1月末に、大学院入学時から取り組んだ修士論文を提出されたばかりです。
 
<花谷美紅さん 日本語日本文学専攻2年生 (古代中世文学分野)>
(インタビュー2022年3月)

―まず、はじめに、花谷さんの修士論文での研究テーマや内容を教えて下さい。
「岡山県牛窓における神功皇后信仰の研究」です。
牛窓の神功皇后(じんぐうこうごう)伝承と信仰について、文学だけでなく、歴史学・民俗学の視点から研究しました。修論では、近世(江戸時代)の古文書(こもんじょ)から、岡山藩を治めた池田家とのかかわりについても論じました。

―1月に修論を提出されたあと、その論文の審査が行われましたが、いまのお気持ちを教えて下さい。
頑張って修論を仕上げ提出した直後は、大きな達成感がありました。日本語日本文学専攻では、修論提出後に審査(口頭試問)が行われ、その後に公開で報告会が行われます。いまはその両方が終わったところですが、それらの中で先生方や院生からいただいた指摘を踏まえて、もう一度自分の論文を読み直しています。今後改善していける点について、引き続き考えているところです。修論を提出した後にあった達成感も、自分にとっての新たな課題を見つけて、今は、研究の世界の終わりのなさを感じています。でもその一方で、学ぶこと、知ることの楽しさを以前より一層深く感じています。

―この2年間はどんな時間でしたか?
あっという間の2年間
この2年はあっという間で短かったです。2年という限られた時間、そして、コロナ禍ということもあり、当初自分が計画していたこと、特にフィールドワークは充分にはできませんでした。

授業について
修論を提出する学年である今年度は、履修しなければならない授業は少なかったです。大学院に在籍している院生はそれほど多くないこともあって、授業はマンツーマン授業もありました。履修者が私一人の授業では、自分の研究テーマに合わせた題材についても調べ、先生と議論しました。古文書を先生と一緒に翻刻※しながら読んでいく授業もありました。翻刻の数や量をこなすほどに、自分で読むスピードも上がっていくので楽しかったです。

―ところで、学部生の時に作成した卒業論文ではどのような研究をされましたか? またそれがどのように、大学院での研究につながっていきましたか?
研究テーマとの出会い
学部4年生のときに作成した卒業論文の題目は、「岡山県における神功皇后の伝承と信仰」です。学部の2年生のときに、現在も指導教員でいらっしゃる東城敏毅先生の授業を履修したのですが、それ以来、上代の文学に惹かれるようになっていきました。そんな中で神功皇后伝説を知り、とても面白いと感じて卒論の研究に採り上げることにしました。

論文を書くと言う体験
卒論を書くことは、大学に入学してから経験したレポート作成とは全く違った苦労がありました。論文を書くに当たっては、先行研究を踏まえながら自分の論を組み立てる必要があります。自分の説を論理的に言語化して論文にしていく作業では、たくさん考え、悩みました。でも、自分の興味を持ったことを深めていく中で、研究の世界に触れ、その面白さを感じて、それが大学院進学につながっていきました。

―大学院での学びでどんなことが身についたと感じますか?
修論執筆では、とにかく先行論文をたくさん読み、検討しました。ですので、論文を読み、理解し、検討していくスピードは以前に比べてはるかに上がりました。また、実際に論文を執筆していく段階では、文章を書いては直し、書いては直し、という推敲を重ねていったので、論を組み立て直しながら書いていくのもかなり速くなったと感じています。読解力、文章表現力が身についたという確かな手応えは感じています。

―これから卒論に向かっていく学部の後輩へメッセージがあれば教えて下さい。
卒論のテーマを考えたり、ゼミの希望を提出したりする際には、自分が何をやりたいのか、何を面白いと感じているのかを大切にしてください。それは研究のモチベーションにもなりますし、モチベーションがあれば楽しく頑張れると思います。

―大学に入学予定の高校生の皆さんへのメッセージはありますか?
大学に入学されたら、自分の興味のあることをやってみてください。もしいま特別に興味の持てるものが無いなら、色んな授業を履修してみたり、時間があれば図書館にこもって本に触れてみたり―そんな経験の中で見つかると思います。本学は先生方との距離が近いので、分からないことは是非先生に質問や相談をしてみることをお勧めします。
(聴き手;日本語日本文学専攻 事務担当 前谷明子)

※翻刻
古文書を現代の活字に直しながら読解していく作業のこと。今年度は、授業担当の野澤真樹先生と一緒に、牛窓神社から拝借した『牛窓神社文書』複製版を、授業の内外で読んでいき、自分の論文に反映させました。

3月8日撮影(大学内)

3月8日撮影(大学内)

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