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人間生活学科

2022.03.11

【WEB卒論】人間生活学科の卒論シリーズ②学生からの報告(社会福祉学研究室、人間関係学研究室)

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人間生活学科

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授業・研究室

WEB卒論

人間生活学科のweb卒論シリーズの第2回目は、卒業論文・研究に取り組んだ学生からご報告します。

今回は人間関係学研究室と社会福祉学研究室(人間福祉学コース)の3名の卒論をとり上げました。

まず、社会福祉学研究室、中村妃那さんの「減災と地域コミュニティの再構築─倉敷市真備町を事例に─」です。

【概要】

豪雨災害によって人々が失うものは、住宅など目に見えるものだけではありません。これまで当たり前にあった近隣とのつながりや人とのふれ合いなど、目に見えないものも多くあります。平成30年7月豪雨の直後の真備町では、避難生活のなかで、日頃からのつながりの重要性が再確認されています。

そこで本研究では、災害時における、地域のつながりや支え合うことの重要性に着目し、減災のために私たちが日ごろからできることや、つながるために必要なことをインタビュー調査及び参与観察から考察しました。

3年次から住民の集いの場に参加させていただいたり、仮説住宅にお住いの方たちと、サロン活動などを通じて触れ合いを続けてきました。例えば、ゼミ生主体でイベントを企画し、クリスマスリースや写真立てなどを一緒に作りました。また、コロナ禍でも、交換日記を活用し、違いの近況や日常の出来事を綴り、お互いを気に掛け合う機会を作りました。

こうした参与観察を通して、知識や経験が少ない学生でも住民の方に必要とされている場所や出来ることがあることを知りました。被災の有無や年代問わず、一緒に過ごす時間が自然なコミュニケーションへと発展し、思いやりの心や人とのつながりが築かれていく過程を実感しました。地域住民、専門職、学生それぞれが今できることを考え、実践を積み重ねていくことがコミュニティの強化につながり、今後の減災や教訓として活かされることを明らかとしました。



 

サロンのチラシ

サロンのチラシ

つながる回覧 交換日記

つながる回覧 交換日記

【学び】
卒業論文で自分の考えや伝えたいことを文章化し、まとめていくことの難しさを痛感しました。先生に何度もご指導をいただきながら、研究テーマや自分と向き合い、さまざまな課題を乗り越え完成に辿りつけたことは大きな達成感であり、学びの集大成となりました。また、ゼミ生同士で協力し、真備の地域の方のために、自分たちが出来ることは何かを考えて取り組みを続けてきましたが、さまざまな活動や交流を通して、人とつながる喜びや温かさを身近に学ぶことができました。これから社会に出てもゼミ活動や卒論で学んだことを応用し、人とのつながりや出会いを大切にしていきたいです。

サロンの様子

サロンの様子

次に、社会福祉学研究室、行徳彩音さんの「ホテルにおけるユニバーサルルームについての一考察」です。

【概要】
駅や観光地など様々な場所にユニバーサルデザインが取り入れられていますが、その中でも「ホテル」に興味を持ち、ホテルの「ユニバーサルルーム」という客室に着目して研究を行いました。

ユニバーサルルームは、一般的な客室と比べると広さや設備等から室数が限られることや料金が高くなるといったデメリットがあります。一方で、障害のある方だけでなく、妊婦や子ども、お年寄りなど様々な方に対応した設計がなされており、設備が整備されているからこそ、ホテルを利用できる方もいるというメリットもありま。そこで、ユニバーサルルームのメリットとデメリット、このことに関する今後の課題について考察しました。

【学び】ユニバーサルルームの研究を通じて、普段、気がつかない設備や対応などの工夫を知ることができました。しかし、設備の充実だけが重要なわけではなく、一人ひとりの心のユニバーサルデザインも必要であることを学びました。また、ゼミ生や先生と意見を活発に交換することで、新たな気づきや学びにもつながりました。

 

最後に、人間関係学研究室、明石真由子さんの「動物と人間の倫理―豊かさのための犠牲を考える―」です。

【概要】
私たちの豊かな生活はたくさんの動物の犠牲があり成り立っています。なぜ私たち人間は一方的に他の動物を利用しているのか、人間とその他の動物との違いはどこにあるのかという疑問が浮かびました。そこで本研究では、愛玩動物・食用産業動物・実験動物について取り上げ、その現状について理解し、動物内の境界線や動物が持つ権利や犠牲になっている動物とのかかわり方などについて考察しました。

【学び】
人間以外の動物を人間と同じように扱うべきだという考え方を、単純に正当化することは難しいことが分かりました。しかし、現在私たちの生存のために動物の犠牲が必要であるとしても、ただ豊かさのためだけに犠牲になる動物を減らしていくことは可能です。私は、自分の生活がどのような犠牲の上に成り立っているかを理解し、身近なところから犠牲を減らす選択をしていくことが大切だと考えます。
 

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