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日本語日本文学科

2022.04.09

「文学・教育研究会」のご紹介|授業紹介・研究紹介

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日本語日本文学科

授業紹介

「文学・教育研究会」のご紹介
 
日本語日本文学科
教授・中井賢一

 「文学・教育研究会」は、私が前任校に在勤中の2016年(熊本地震の年です)、文学の研究と教育に関する少人数の勉強会としてスタートしました。中高現場の先生方と、研究者や教育者を志す学生たちとが、文学と教育を媒介に、様々な研究交流・実践交流を行うことのできる場となることを目指しています。
 年間6回程度開催する例会では、毎回、担当者より、①現場での実践の報告(実践予定のものも可で、「教育」に重心あり)、あるいは、②必ずしも現場での実践を想定してはいない研究の報告(途上の教材研究や自身の興味に基づく作品研究など、「研究」に重心あり)があり、全員で、それに対する意見交換を様々な観点から行います。また、それらと直接関わる時もそうでない時もありますが、私から、③文学研究・文学教育についての話題提供を行っています。
 例えば、2021年12月例会では、中高お二人の先生から、「思考ツールを用いて考えを深める『読み』の授業―中学1年『竹取物語』を通して―」、「小論文指導におけるコミュニケーション実践」と、それぞれ題した①についての報告がなされ、いずれも優れた点・改善すべき点等の指摘を含めた多様な意見が交わされました。また、私から、『源氏物語画帖』(国文学研究資料館蔵)葵巻、光源氏が手ずから、碁盤上の紫上の髪上げをしている物語絵について、『源氏物語』の本文や「深曾木」儀礼の経緯に照らした上で、当時の『源氏』享受についていかに理解すべきか、一案を提示しました。なお、ごく一部ではありますが、過去の①②③の例を、本稿の末尾に掲げてありますのでご参照ください。

オンラインでの研究会(1)

オンラインでの研究会(1)

オンラインでの研究会(2)

オンラインでの研究会(2)

 おかげさまで、発足当時、中高の先生方5名・熊本県立大学の大学院生1名・熊本大学の大学院生1名・私の計8名だった会員数も、いつの間にか20名まで増え、会員の勤務地・所在地も熊本・福岡・佐賀・岡山と広がってきました。
 今後とも、最新の文学研究の動向や各県の国語教育上の問題点にも目配りをしつつ、現場の先生方と学生たちが、気軽に、且つ真摯に、交流・研鑽できるよう努めたく思っています。現況に鑑み、オンラインでの活動が主になろうとは思いますが、ご興味がおありの先生方や学生(大学院生を原則としています)諸君は、どうぞ中井までお問い合わせください。

【過去の報告例
①「ジグソー法で読む芥川龍之介『枯野抄』」、「中原中也詩の指導について」、「『平家物語』朗読の意義とドラマ教育の手法」、「教材としての『落窪物語』」、「故事成語を用いて体験談を書く」、「新学習指導要領を踏まえた年間計画のあり方について」など。
②「太宰治『皮膚と心』論」、「岡本かの子『金魚繚乱』を読む」、「俳句における『取り合わせ』の研究」、「『夜の寝覚』における場と人物像の関係」、「『源氏物語』の「白」について」、「古代文学における蛍の研究」など。
③「和歌の読解指導とその問題点」、「教科横断型の単元学習をいかに進めるか」、「評価のあり方を考える」、「『源氏』の偽作『山路の露』について」、「「弘徽殿細殿」の意味―光源氏・朧月夜・桐壺帝・朱雀帝―」、「河内本『源氏物語』の本文について」など。

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