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大学院

2022.03.03

大学院の研究を見てみよう! ―「修士論文報告会」および「中間発表会」―|文学研究科日本語日本文学専攻

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大学院

文学研究科

大学院の研究を見てみよう!
―「修士論文報告会」および「中間発表会」―
 
ノートルダム清心女子大学大学院
文学研究科日本語日本文学専攻教員
江草弥由起

 大学院には、大学で卒論に取り組む中で研究に魅了された者、自分の可能性を広げたい者、自身の研究テーマを学術研究に寄与するレベルまで高めたいと求める者、そんな様々な目的を持った学生たちが進学しています。

 2022年2月19日、日本語日本文学専攻の修士論文提出者3名と修士論文提出を目指す2名の総勢5名の院生による「修士論文報告会」および「中間発表会」がZoomにて実施されました。
 当日は教員や院生の参加はもちろんのこと、学部生の参加もあり、院での研究に関心を寄せている様子が感じられました。ここから後に続く院生が生まれるのかもしれませんね。

オンラインでの報告会・発表会の様子

オンラインでの報告会・発表会の様子

 「修士論文報告会」では、修士論文提出者の3名が下記タイトルで、院での研究の集大成を報告しました。

・上代から中世における山部赤人歌研究―富士讃歌の享受― (大森礼子)
・『風土記』におけるオホナムチ考 (末森裕美)
・岡山県牛窓における神功皇后信仰の研究 (花谷美紅)

大学院生室(研究室)から参加する大学院生たち

大学院生室(研究室)から参加する大学院生たち

 その報告に対して様々な質疑があり、どの院生も自身の修士論文のさらに良いものにしようと真剣に耳を傾けていました。指導教員のみならず専門を異にする教員からも厳しくも丁寧な指導を受けられるのは、院生の数を少数に限定している大学院だからこそです。

 本学には修士課程の上にさらに博士課程があるのですが、今回修士論文を提出する3名は、修士課程修了後は社会に出て活躍することを選んだため、まさしく最後の研究指導でした。感慨深いものがあったのではないでしょうか。

 「中間発表会」では、2名の院生が下記タイトルで作成中の修士論文の一部を発表してくれました。こちらも質疑では、研究の方法や論の示し方、今後の研究方針についてなど、非常に聞き応えのある闊達な質疑が行われました。

・太宰治「人間失格」における〈罪〉の分析―大庭葉蔵の手記における〈罪〉の変化と要因の考察― (小林初音)
・『源氏物語』数珠と表現―数珠の使われ方に注目して― (難波礼子)


 院生のうち1人は、私(本記事執筆教員)よりもずっと人生の先輩で、社会そして家庭での役割を全うして来られている方です。学ぶこと、研究することに早いも遅いもありません。自分が決めたことに取り組み「今」を謳歌することはいつだって素敵なことですよね。

 大学院は単なる大学の延長ではありません。自分の知識欲を満たすだけではなく、これからの研究に寄与できる研究成果を生み出す必要があります。それを生み出すには、先生や研究仲間と多くの意見をぶつけ合い、時に自分の至らなさに涙し、成果が出るまで努力し続けることが必要です。すごく大変そうでしょう? でも、研究成果を出せた時の喜びや、研究の途上で築いた先生や研究仲間との深い信頼関係は何にも変え難い人生の宝物になるのですよ。

 院生たちが研究成果を発表する「修士論文発表会」及び「中間発表会」は、来年度も実施予定です。興味が出てきた人は遠慮なくご参加くださいね。お待ちしております。

文学研究を極める! -日本語日本文学専攻「中間発表会」の報告-


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