山磨千里さん(24歳)は、早産児で体重1,350g(在胎29週)、仮死状態で脳性麻痺として出生されました。現在も斜視、近眼、手足や身体全体に麻痺があり、移動は車椅子とロフストランドクラッチ、両足に短下肢装具を装着されています。
下の写真が千里さんですが、彼女は現在、羽田空港第一ターミナル内の「ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社」というANAホールディングスの特例子会社にお勤めです。
10月7日に開講の障害者福祉論にゲスト講師としておいでいただきました
千里さんの体験談に「背中を押してもらえました」「刺激を受けました」
東京ディズニーリゾート(TDR)が大好きな千里さんは、地元岡山の高校を卒業後、TDRのキャストになる夢を抱いて、千葉県の大学(フロリダディズニーワールドでのインターンシップ制度が有り)へ単身で進学されました。大学時代は、アメリカ(カリフォルニア大学リバーサイド校)での約半年間の留学や日本IBMでの7か月間にわたる「障がい者向けインターンシップ・プログラム(Access Blue)」などを経験され、卒業後にANAグループ企業へ就職されました。授業では、お仕事の様子だけでなく、韓流映画が大好きで韓国語までマスターしてしまったエピソードなどとともに、千葉でひとり暮らしを続けておられる日常生活の様子などについて、笑いを交えながら話していただきました。
受講の学生さんとともに素敵なひと時を過ごさせていただきました。千里さんありがとうございました。
この千里さんですが、本学児童学科の村中李衣先生の絵本『こくん』の主人公「ちさと」のモデルにもなっているんですよ。
『こくん』は、10月20日から24日に開催されるフランクフルトブックフェアのIBBYスタンドで、はじめてhe IBBY 2021 Selection of Outstanding books for Young People with Disabilitiesとして、お披露目されるそうです。
これから2年間世界を巡回します。日本では、2022年春からの1年間巡回されます。
詳細は『こくん』(著書・刊行物のページ)をご覧ください。
・中井俊雄准教授(教員紹介)
・人間生活学科
・社会福祉学コース(学科紹介)
・社会福祉学コース(ブログ)
・村中李衣教授(教員紹介)