これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。
・・・ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだろうか。はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを喜ぶだろう。そのように、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。
(マタイによる福音書18章10-14節)
「迷える羊(ストレイシープ)」は漱石の『三四郎』から米津玄師の曲名までよく使われています。
ここで「迷える羊」は、「小さな者」と呼ばれる、社会の中で軽んじられがちな弱い立場の人たちをさし、彼らを探し、寄り添い、誰一人取り残さない愛の行動が、命の源である天の父の喜ぶ御心であると説かれています。
この精神は本学の建学の精神と通底する国連のSDGsの根本理念であり、コロナ禍にあって私たちが特に忘れてはならない価値観であるでしょう。
キリスト教文化研究所 山根道公教授
ノートルダム清心女子大学BULLETIN Vol.206(2021年6月30日発行)転載
ノートルダム清心女子大学BULLETIN Vol.206(2021年6月30日発行)転載
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