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児童学科

2021.09.06

教員採用試験対策 勉強会での学びのようす Vol.2|児童学科

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教職・保育職

児童学科では、毎年、特別な教育的ニーズのある子どもたちへの支援について関心をもち、教員採用試験に挑み、教員として新たな一歩を歩み始める学生たちを送り出してきました。その学びを支える取り組みのひとつとして、インクルーシブ教育研究センターとの連携による、教員採用試験対策勉強会があります。指導されているのは、インクルーシブ教育・特別支援教育がご専門の青山新吾先生。今回は、青山先生にインタビューしながら、この勉強会の仕組みや学び、夢に向かって羽ばたいていく学生や卒業生の姿に焦点をあてて考えます。聞き手は藤掛絢子(音楽研究室)です。

前回のブログはこちらご覧ください。
インタビューVol.1【教員採用試験対策勉強会とは?】|児童学科
インタビューVol.2【勉強会での学びのようす】

 前回は、教員採用試験対策勉強会の概要について聞きました。今回は、勉強会での様子を具体的に探っていきたいと思います。

「この勉強会では、どのような学びをしているのか、具体的に聞かせてください。」(藤掛)

「教員採用試験では、模擬授業があります。模擬授業対策として、いろいろな子どもたちがいる状態を想定した授業展開についてトレーニングしています。もちろん、口頭試問や個人面接でも、いろいろな子どもへの個別の支援や、いろいろな子どもたちがいる中での学級経営についても、質問を受ける場合は結構ありますね。なので、理論としての整理も必要です。また、まだ子どもたちに直接実践したことはないけれど、実践的なアイディアとして持ち得ている、そういう勉強が大切かなと思います。」(青山)

「実践的なアイディア。例えば、どのようなことですか?」(藤掛)

「例えば、そもそも模擬授業の最初の段階で、どう教材を提示するか。例えば、音声だけで説明しても聞き取りが難しい子どもがいると分かっていて、どうして口頭指示だけ入れているのかな、とか。視覚的なものを用いて分かりやすくするとか、周囲の子どもたちと確認する場面を意図的にもつとか、ささやかなことですが、そういう方法を用いることがあります。学生たちは、そういうことは理屈としてはすでに知っている。ですが、実際に模擬の場面になったときに、目の前にある教材と状況の中で、それが使えるかということは別じゃないですか。そこがなかなか結び付かないので、理屈は知っているんだけれど、結局ずっとしゃべって伝えようとしているといったことが起きます。」(青山)

「ですから、模擬の場面で丁寧に練習を重ねて、なおかつ、それを自分で言語化できるということが大切です。」(青山)

「どうして今自分はこういう行為を取ったのかということを、他者に伝えられる力ですね。」(藤掛)

「口頭試問や個人面接で問われるのは、要するに自らの行動に対してのメタ認知というか、メタ化して、言語化して、それをコミュニケートできる能力ですよね。それをある程度のレベルまでもっていけるかどうかが、合格に結構影響するかなと考えています。」(青山)

「そういえば、本学では、特別支援学校や小学校特別支援教育推進枠での合格者が出ていますね。先生のゼミには、5年連続で合格者がいると聞きました。児童学科では、合格に向けた学びの仕組みが整っていて、そのひとつにこの勉強会がありますよね。」(藤掛)

「そう思います。特別支援に関する専門性も大切だけれど、やはり自分の行動をメタ化できて、言語化できて、コミュニケートできるという3本柱。そこの力をいかに上げられるかが大きいと思います。」(青山)

「そうですね。特別支援学校の先生を目指したとしても、他の道を選択したとしても必要とされる力、それが、先生の言われた3本柱ですね。」(藤掛)

「学生自身が、自分は何を大切にしていて、何を子どもたちと一緒に取り組んでいきたいのかという、いわゆる自己内省というか、自己省察をどれくらいしようとしているかが大きいと思うんですね。そして、言語化して、必要に応じてコミュニケートできる能力。それは、特別支援教育に限ったことではないと思います。地道な対話を大切にすること。先生とであったり、教職支援センターのスタッフとであったり、友達同士でもいいかもしれませんよね。相手はともかく、地道に対話しながら自己内省を行っていく機会を、どこで作っているのかということが大きいのではないかなと。」(青山)

「自分や他者との対話ですね。自己省察や丁寧な対話は、先生の専門性でもありますね。」(藤掛)

「そのとおりだと思います。学生にもよく言っているのですが、目的のひとつとして教員採用試験をクリアするという明確なものがある。それは確かにそうだけれど、本当に大切なのは、これからプロとしてどう生きていくかという基盤や軸を形成すること。そのためには、学生自身が、自分で、もしくは自分たちで、『もっとこうしたいんだ』とか、『こうしたいんだけれど、どう思いますか』といった主体的な姿勢で進んで取り組んでいくことが大切だと思うのです。それが出てきた人たちが、やはり夢を叶えていく。そこは、本学に赴任して10年やってきたけれど、毎年そう思います。」(青山)

ここまで、勉強会での様子を具体的に見てきました。自分を見つめ、次に必要な学びは何かと考える。そういう自己省察ができること、それは自分で、自分自身を大きく成長させることにつながります。

模擬授業練習の風景(2019年)

模擬授業練習の風景(2019年)

 
インタビューVol.3【仲間との協働、励まし合いが夢への扉を開く】|児童学科に続きます

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青山新吾准教授(教員紹介)
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