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英語英文学科

2021.07.28

コロナ禍の授業について―Part 08「授業の紹介」|英語英文学科 赤松佳子教授

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授業・研究室

2020年、誰しも全く経験のない初めての試みばかりで最初は正直どうなることやらと思ったものでしたが、去年一年を通して、オンライン授業にも様々な良い点があることに気づきました。シリーズ「コロナ禍の授業について」では英語英文学科のそれぞれの先生方の2020年、2021年(現在進行中)の授業についてお伝えしていきます。

今回は赤松先生の授業紹介です。
 Part 08:「授業紹介」
赤松佳子教授

英米文学演習 I・IIでは、カナダの女性作家L.M. Montgomeryの長編小説を精読・鑑賞しています。2020年度は『イングルサイドのリラ(アンの娘リラ)』(Rilla of Ingleside, 1921) を取り上げました。本作品は『グリーン・ゲイブルズのアン(赤毛のアン)』(Anne of Green Gables, 1908)の主人公アン・シャーリーがギルバート・ブライス夫人となって儲けた7人の子どもの末子リラが、第一次世界大戦下で自分のできることを探して行動し、身体共に成長する様子を描いており、〈アン・シリーズ〉第8作目に当たります。戦争は多くの人々が経験を共有するために、やがて〈文化的記憶〉もしくは 〈集合的記憶〉になっていきますが、全世界がコロナ禍にさらされた2020年から2021年現在に至るまで、人類はウィルスと戦っており、いずれ〈文化的記憶〉となる経験の最中にいます。

ゼミで使ったテクストの二人の編者は、2020年3月末、主人公の姿に改めて自らを重ねてRilla of Ingleside Readathon(現在の名称L.M. Montgomery Readathon)というFacebook読書会を始めました。私もゼミ生も、この読書会の一員となり、世界中の人とオンライン交流をする機会を持ちました。このゼミ生たちは卒業論文の題材にも本作品を選び、執筆に励んでいます。2021年、この小説は刊行百周年を迎えます。

Lefebvre, Benjamin and Andrea McKenzie, editors.
Rilla of Ingleside. By L. M. Montgomery.  Penguin Canada, 2011.

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