「英文の先生たちはどんな研究をしているの?」
このシリーズでは英語英文学科所属の先生方それぞれの最近の著書や研究、興味のあることについてご紹介していきます。
今回は山口先生のご研究について紹介します。
第5回:山口麻衣子講師
研究
英語と日本語の統語的比較をした論文が↓の本に掲載されています。
博士論文を提出しました。
日本語と韓国語と英語について統語論の枠組みで比較しています。
タイトルページです。
最近の研究
最近行った研究では日本語、韓国語、英語での名詞的な性質を持つ埋め込み節の比較をしています。日本語の埋め込み節でいうと、「~ことを知っている」とか言うときの「こと節」がありますよね。韓国語でも「こと節」と似たような働きをする節があるんです。実は英語でも名詞的な性質を持っている節があるんですよ。ちなみに、名詞的な性質があるというのはどういうことでしょうか?主語や目的語の位置に現れることができ、さらに日本語だと助詞(が、を)などをつけることができるんです。一方で「~と言った」などの「と節」には名詞的性質がないんです。「*~とが言った」って言えないですよね(*は私たちの分野では非文法的という意味を表します)。異なった言語を比較していく中で人間の言語に共通する理を探求してくのがとても面白いと思っています。
・山口麻衣子講師(教員紹介)
・英語英文学科
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