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英語英文学科

2021.06.14

コロナ禍の授業について―Part 01「授業紹介」|英語英文学科 木津弥佳教授

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授業・研究室

2020年、誰しも全く経験のない初めての試みばかりで最初は正直どうなることやらと思ったものでしたが、去年一年を通して、オンライン授業にも様々な良い点があることに気づきました。シリーズ「コロナ禍の授業について」では英語英文学科のそれぞれの先生方の2020年、2021年(現在進行中)の授業についてお伝えしていきます。

初回は木津弥佳先生の授業紹介です。
 
Part 01 「授業の紹介 International Communication Research IIA」
木津弥佳 教授


International Communication Research IIAは、国際コミュニケーション履修コースの選択科目です。授業では、アメリカのニュース動画に日本語字幕を制作することを通じて、国際的視点から世界で起きている出来事を追求していきます。まず、興味のあるニュース動画を選んで日本語訳を作成しますが、そのためには出来事の背景についても詳細に調べなければなりません。また、米国の視聴者向けに作られた動画内容を、文化の異なる日本の視聴者にどのように伝えるかも考えて字幕を作成します。このような「異文化間コミュニケーション」の作業を経て、ことばの理解と表現力、国際的問題に対する知識と考え方を養います。

使用する動画は、米国の独立報道局が放送しているニュースなので、日頃私たちが目にするマスメディア報道の観点とは異なっていたり、日本のニュース番組では放送されないような情報が含まれています。つまり、一つの事実や出来事を多角的な視点から眺める面白さがあります。また、字幕翻訳には字数の制限があり、見せ方の工夫が必要なので、英語を読み解いて得た知識のエッセンスを、どのような日本語で表現するかについて、同じクラスの学生同士のディスカッションを通じて協働作業をしていきます。

とはいうものの、去年はこのコロナ禍で一度も対面で授業を行うことができませんでした。もちろん、学生同士が授業の前後に頭を突き合わせて翻訳作業をすることも叶いません。ではどうなったのか、と言うと、私の心配をよそに学生は自主的にZoomで話し合いを重ね、オンライン授業で翻訳作品を発表して意見を交換する、ということをひたすら地道に行ってくれました。
 
その結果、一昨年度に続き2名の学生が「デモクラシー・ナウ!学生字幕翻訳コンテスト」で課題別最優秀賞を受賞し、日英バイリンガルの運用力を発揮して高い評価を得ることができました。受賞した学生二人はコロナ禍のため対面で会う機会が一度もなく、なんと受賞後の学内での新聞社の取材で「はじめまして」の挨拶を交わしていました。制限のある学びの中でも一人ひとりができることを精一杯し、同じ授業の履修生の協力も得てすばらしい成果を上げることが可能なのです。

第5回 2019 受賞者発表

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第6回 2020 受賞者発表

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