2020.09.29
学科教員の研究についてわかりやすく紹介するシリーズ【現代社会学科 研究紹介】の記事です。
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感染症と社会学・ビッグデータ
現代社会学科 濱西栄司
社会学(社会集団・組織論)
社会学(社会集団・組織論)
新型コロナ感染症が世界中に広がっています。
マスクをしたり、物理的に距離を開けて話をしたりするなど、人と人のあいだの社会的距離をとることが、感染症の基本的対策とみなされるようになりました。緊急事態宣言がでたときには、外出自体が禁じられるのも、そうすることで人と人の距離をしっかりたもつためでした。
マスクをして、距離を取って、というルールがだんだんと共有されていくなかで、そのルールをあえて超えようという動きをどうとらえればよいでしょうか。
今年、濱西研究室では、そのような人の動きのメカニズムについて、スマートフォンのビッグデータを用いて検討をおこないました。具体的には(1)岡山駅、倉敷駅、表町エリアも含む日本全国約100か所の人の集合状況の変化を描き、(2)4つの要因から人の移動・外出のメカニズムを説明することを試みています。
それらの成果については、岡山市主催「Society5.0研究会」で報告をさせていただきました。またその内容は、山陽新聞でもとりあげられています。詳しい内容は、一番下に掲載されている添付ファイル「感染症と社会学・ビッグデータ(資料)」をご覧ください。新聞記事と、講演で使用したパワーポイントのスライドです。
ちなみに下図は、成果の一部(中四国の各エリアの人の増減を描いたグラフ)です。
社会学は、データに基づいて、総合的に、社会全体をデザインしていく学問です。感染症で社会全体の仕組みが問い直される中で、まさに求められている学問だといえます。
・濱西栄司准教授(教員紹介)
・現代社会学科
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