2020.06.22
「聖ジュリーの姿を見つめながら」
今年も、聖ジュリー・ビリアートの列聖記念を祝う季節を迎えました。
カトリック教会では、生存中にキリストの模範に忠実に従い、神さまと人々のためにいのちを捧げ、奉仕した人々を「聖人」として公に認めています。そして教皇より聖人と認められると世界中で祝い、神さまへの祈りを取り次いでいただくことができるのです。
さて2020年6月22日、みなさまは何を聖ジュリーに取り次ぎ願い求めますか?
この度COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の影響でともに集うことが叶わず、私たちはそれぞれの場所で、聖ジュリーを記念することになりました。このような状況下だからでしょうか。私は彼女のあるエピソードを思い起こしました。
ジュリーが30歳を迎えたころ、フランスのクビリーに伝染病が蔓延します。彼女も感染し、苦しい治療を余儀なくされました。さらに当時の荒々しい治療方法も原因となり、その後約20年間寝たきりの生活を送ることになったのです。体の自由が奪われ、回復する見込みのない痛みと苦しみの中、常に見つめていたのはイエス・キリストの十字架だったのでしょう。傷を負うイエスの深いまなざしにふれながら、彼女は教育への熱意を失うことがありませんでした。
今年も、聖ジュリー・ビリアートの列聖記念を祝う季節を迎えました。
カトリック教会では、生存中にキリストの模範に忠実に従い、神さまと人々のためにいのちを捧げ、奉仕した人々を「聖人」として公に認めています。そして教皇より聖人と認められると世界中で祝い、神さまへの祈りを取り次いでいただくことができるのです。
さて2020年6月22日、みなさまは何を聖ジュリーに取り次ぎ願い求めますか?
この度COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の影響でともに集うことが叶わず、私たちはそれぞれの場所で、聖ジュリーを記念することになりました。このような状況下だからでしょうか。私は彼女のあるエピソードを思い起こしました。
ジュリーが30歳を迎えたころ、フランスのクビリーに伝染病が蔓延します。彼女も感染し、苦しい治療を余儀なくされました。さらに当時の荒々しい治療方法も原因となり、その後約20年間寝たきりの生活を送ることになったのです。体の自由が奪われ、回復する見込みのない痛みと苦しみの中、常に見つめていたのはイエス・キリストの十字架だったのでしょう。傷を負うイエスの深いまなざしにふれながら、彼女は教育への熱意を失うことがありませんでした。
ジュリーのベッドの周りには、いつも子どもたちの姿があり、神さまを信じることの大切さを学んだのです。病床にあるジュリーが「善き神」を信じ続け祈る姿に、子どもたちはどれほど励まされたことでしょう。祈るジュリーの顔にはいつも平和があふれ、輝いていたという証言が残されています。そして「祈りの聖女」は病から23年が経った6月、イエスのみ心への9日間の祈りを人々のために捧げていました。祈りから5日後の「み心の祝日」に彼女は立ち上がり、一歩ずつ歩くことが出来るようになったのです。
「さあ、勇気をおだしなさい。どんな困難にもひるまないように。よき神さまにのみ
信頼している人はなんと幸いなのでしょう。」(聖ジュリーの言葉)
6月は、「イエスのみ心の月」とよばれ、現在も教会では大切にされています。イエスの限りない愛にふれ、希望に生きた聖ジュリーの姿を見つめながら、私たちの歩みが神さまの夢と響き合いますように祈り求めたいと思います。
「さあ、勇気をおだしなさい。どんな困難にもひるまないように。よき神さまにのみ
信頼している人はなんと幸いなのでしょう。」(聖ジュリーの言葉)
6月は、「イエスのみ心の月」とよばれ、現在も教会では大切にされています。イエスの限りない愛にふれ、希望に生きた聖ジュリーの姿を見つめながら、私たちの歩みが神さまの夢と響き合いますように祈り求めたいと思います。
キリスト教文化研究所学外所員 シスター橋本晶子