アンジェラスの鐘をご存知でしょうか。ノートルダムホール東棟の聖堂の塔屋にある鐘のことです。1日3回唱えられる「お告げの祈り」の時刻(朝6時、正午12時、夕方6時)を知らせるために鳴らされます。鐘の音を聞くことで、受胎告知 ー天使がマリアに現れ、神の恵みが与えられ身ごもって男の子(イエス)を産み、その子イエスは聖なるもの神の子と呼ばれるー から始まるイエス・キリストの生涯を思い起こします。そのため「お告げの鐘」または「天使(アンジェラス)の鐘」と呼ばれます。
最近、鐘の鳴らし方が変わったことにお気づきの方もいらっしゃるでしょう。復活節の間は打鐘の回数と間隔が変わります。今年の復活祭は4月21日でしたので、当日の朝の鐘から変わっています。聖霊降臨の主日(6月9日)の翌日からはもとに戻ります。
わたしたちの大学は今年創立70周年を、ノートルダムホール本館と東棟は竣工90周年を迎えています。アンジェラスの鐘は、毎日、私たちに、私たち一人ひとりが、かけがえのない存在としていつも神さまが傍らにいて大切にしてくださってることを祈りの中で伝えてくれています。
ノートルダム清心女子大学BULLETIN Vol.202(2019年5月31日発行)転載