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書道卒業制作展

2012.04.11

学生の作品紹介|第11回(2005年度)書道卒業制作展の出品作品(1)

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日本語日本文学科

書道卒業制作展

第11回(2005年度)書道卒業制作展の出品作品 紹介

作品のサムネイル(小さな画像)をクリックすると、別ウィンドウの大きな画像で見ることができます。
※画像の転載はご遠慮下さい。

阿部祥佳 臨・文徴明『行書詩巻』
【解説】文徴明〈成化6年(1470)~嘉靖38年(1559)〉、初名は璧。字は徴明。蘇州の人。『行書詩巻』は、徴明88歳の作。内容は、春秋時代に蘇州を都とした、呉王の墓のある虎丘で詠んだ七言律詩旧作四首を書いている。
【所感】右上がりの、背勢でみずみずしく、勢いのある字形の美しさに惹かれて臨書しました。書いているうちに、文徴明の文字の特徴が自分の普段書く字の癖と似ているように思えてきて、非常に楽しみながら書くことが出来た作品です。書き上げてから気付いたことですが、少し行間が開きすぎているのが残念です。また、墨色にももっと気を遣えば、より引き締まって見えたように思います。

梅島優里 真壁仁「峠」より
【所感】少字数と違い文字数が多いので文字の配置や流れ方を考えるのが楽しかったです。最初は縦2列に分けてみたり、淡墨で書いてみたりしましたが、結局は横に三つのかたまりを作ることにしました。下のほうが少し開きすぎたかとも思いましが、「ながれている」の山の頂上付近の空気の薄い感じや、どこか空虚な感じが出ていればいいなと考えています。それと今回は布を選ぶのにすごくイメージがしやすかったです。峠の上で見る、抜けたような青空の清々しさや空気の冷たさを感じてもらえれば嬉しいです。

榎原優子 臨『大盂鼎』
【解説】大盂鼎は、西周第一の大器の銘文と言われています。力強さにあふれ、古意豊かな書風を持ちます。造形的にも整斉で力強く、生命感あふれる構築性の強い文字です。
【所感】金文はとても生命感に溢れる勢いのある文字です。全紙×2のような大きな作品を書くにあたり、迫力のあるものにしたいと思ったので、金文の作品にしました。欠字が多く、またどう書いていいのかが非常に分かりにくかったので、悩みながら書いていると勢いが中々出ず、力強さを表現するのにとても苦労しました。また、何度書いても「塗り絵」のようになってしまいました。

後藤文佳 「恋ノウタ」
【出典】三枝克之著 『恋ノウタ』角川文庫 平成十五年六月初版
【解説】「相見ては 恋慰むと 人はいへど 見て後にぞも 恋まさりける」(巻十一・2567)「立ちて居て たどきも知らず 我が心 天つ空なり 土は踏めども」(巻十二・2887)の2首を相聞歌のように配置し、「ポップスの歌詞のような感覚」で翻訳された現代語訳を背後に置いた。
【所感】短歌や古文が嫌い、という人は沢山いるでしょう。しかし、万葉集を私たちの身近にあるようなポップスの感覚で翻訳したとき、「ひとの想い」は1200年以上の時を隔ててなお変わらないことが分かると思います。まずは離れて全体を見て、そして近寄って意味を知り、「一粒で二度おいしい」感覚を味わっていただけたら本望です。

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