児童学科ブログ 第37回
池上彰先生の「大学論」
児童学科の1年生159名が,ジャーナリスト・池上彰先生の「大学論」の講義を受けました。
日時:平成29年5月13日(土) 13:30~15:00
場所:ノートルダム清心女子大学・カリタスホール
第1学年の必修科目「総合演習」の講義の一環で,例年,故・渡辺和子 ノートルダム清心学園理事長が,「リベラル・アーツ」について特別講義を行っていた時間です。
池上彰先生は,東京工業大学のリベラルアーツ研究教育院で現代史を教えておられます。それならば,リベラル・アーツについてお話いただければと,本学児童学科・石原金由 教授が依頼し,今回の特別講義が実現しました。ご多忙を極める池上彰先生が本学に来てくださるという大変貴重な機会となりました。
他学科の学生や教職員も加わって,約460名収容の会場がほぼ一杯になりました。
池上先生のご講演では,学生に向けてたくさんのメッセージがありました。
・学問の世界では,すべてを疑え。
・すぐに役立つことはすぐに役に立たなくなる。すぐに役に立たないように見えることも,いろいろなところで(生き方,仕事,人とのつきあい等)いつか役に立つ。
・リベラル・アーツは,自由な人間として生きていくために必要な力。
・バラバラの「知識」が結びついて「理解」となり,宗教の力や自分なりに考えることを通して「知恵」となる。
・英語が話せないのではなく,英語を使って話すべき教養を持っていないのだ。
・教育とは,決して人に取られることのない財産。
・読書は読むだけではダメ。立ち止まって考えることが必要。 等...
講義の最後には,質問の時間をとってくださいました。6名の学生が進んで質問に立ちました。先生は,どの質問にも1つ1つ丁寧に答えてくださいました。
池上先生のユーモアと具体例を交えたリベラル・アーツのお話は,いつまでも学生や私たち教職員の心と記憶に残ることと思います。
池上彰先生,本当にありがとうございました。
(文責:児童学科 准教授 杉能道明)