生活経営学研究室(山本ゼミ)の3年生は、第2期から取り組む卒論研究のテーマ設定と研究構想の具体化を目標に、4月からブックレポートの発表や各人の研究構想に関する意見交換をしてきました。6月以降は、「夏休みに卒論研究をスタートできるように!」を合い言葉にゼミを実施してきました。その結果、まだまだ曖昧なところだらけですが、何とか方向性が見えてきたというのが現状です。ここでは、その中の一部を紹介いたします。
「岡山特有の野菜に関する一考察」
地域にはその地域にしかない独特の食べ物もある。地域特有の食べ物やその調理や食べ方に関する食文化は、場合によっては地域を盛り上げる要素の一つとして活用されている。こうした地域特有の食べ物は、人々の地域への愛着を一層強めるものではないだろうか。しかし、その一方で、外食チェーン店や中食の増加などにより食の簡便化は一層進む傾向にあり、地域の食材に対する愛着や認識が薄らぎつつあるのも事実である。
本研究では、岡山県内で生産されている地域特有の野菜に注目し、その魅力を明らかにしていくことで地域食材に対する認識を高めていきたい。現時点では、芳井町の明治ごぼうや倉敷の連島ごぼうについて、その形状や味などの品質、栽培方法などについて見ていく予定である。研究に際しては、文献などを通して基本的な知識を得るとともに生産者への聞き取りなども行っていきたい。
「フードツーリズムとしての讃岐うどん」
香川出身の筆者にとって、讃岐うどんは週に何度も食べるごく身近な食べ物であったが、大学生になって岡山で暮らし始めてみて、それが特別のものであることに気付いた。また、香川では地元民がうどんをよく食べるだけでなく、讃岐うどんを食べるという目的で多くの観光客が訪れていた。うどんは全国各地にある食べ物で特別珍しいものではないにもかかわらず、なぜ人気になっているのかという疑問を感じていた。
そうした折、地域の食に関心をもっていた筆者は、フードツーリズムという言葉に出会った。フードツーリズムとは、「地域の特徴ある食や食文化を楽しむことを主な旅行動機、旅行目的、目的地での活動とする旅行、その考え方」と定義する考えもある。また、フードツーリズムは年代によって旅行会社主導から地域主導へ、さらに旅行者主導へと変化してきていることもわかった。
本研究では、人気のある「讃岐うどんを食べるうどん屋巡り」はフードツーリズムとして成り立つのか検討するとともに、讃岐うどんを活かしたまちづくりを一層進める方策について具体化していきたいと考える。
人間生活学科