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人間生活学科

2016.10.01

心を込めて作る「おもてなし料理」|山本幾子|生活経営学研究室

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人間生活学科

3年生が受講できる「調理学及び実習Ⅱ」の授業では、和風・洋風・中国風料理の実習を通して調理技術の向上を図るだけでなく、献立のバランスや配膳の工夫、食卓の演出なども実践的に学びます。1期・2期を通して20回の実習を重ねていきます。学校の実習では自分の担当したものしか分からないという場合がよくありますが、この授業では、できるだけ一人一人がポイントとなる調理工程に関われるように努めています。

 4~6月は洋風料理。まず、主食となるパン作りを各人が生地作りから成形・焼き上げまで経験します。一般的には長時間かかるパン作りですが、ホームベーカリーがなくても手軽に1時間くらいで作れる方法を学びます。焼き上がったパンは、モチモチの食感が学生にも好評です。スープ、肉・魚料理、サラダ、デザートを適宜組み合わせた献立を2時間くらいで作り、テーブルクロスや食器の色を考えながら盛り付けや配膳をしていきます。ナイフやフォークといったカトラリーもきちんと並べて、毎回ステキな食卓になります。また、食卓に季節感を演出するために、庭にあるレモンバームやバジルといったハーブ、ツワブキやギボウシなどの美しい緑の葉などを盛り付けや食卓花として活かします。試食の時間は30分くらいですが、豊かな気持ちで和やかに食事をしながら食卓マナーも少しずつ身に付いていきます。

 ここでは、6月に学生が自分たちでメニュー作りをした洋食のおもてなし料理を紹介します。今年は、学内にある附属小学校が運動会に向けて練習している音楽や歓声に刺激されて、運動会をイメージしたネーミングになりました。

〇オードブル[今宵はアモーレ☆みんなの胃を刺激しちゃうぞ☆]
   ・マッシュポテトの生ハム包み
   ・アボカドとサーモンのマリネ

〇スープ[のぞいてみて!コンソメの水鏡で精神統一]
   ・オニオンコンソメにオクラの浮き実 

〇パン[よーい、ドン(ぱ~ん)]
   ・湯だねを活用したテーブルパン 

〇肉料理[熱戦!紅白チキンレース]
   ・鶏もも肉のロースト、トマトソース&おろしソース添え
   ・付け合わせ:にんじんのグラッセ、バジル

〇サラダ[チアボーイはエビS]
   ・エビとベビーリーフとパプリカのサラダ、オーロラソース

〇デザート[勝者の行方は両者にあり!]
   ・ピンクグレープフルーツの果肉入りゼリー

〇コーヒー

 メニューカードは学生のTさんによる手作りで、万国旗もはためいていました。当日は2人ずつ担当した料理を全員分作るので少し大変ですが、次々と料理がサービスされるにつれてぐんぐんテンションも上がり、デザートを食べる頃には達成感で一杯でした。

 写真は、コース料理スタート時のテーブルと、デザート・コーヒーの試食風景です。

コース料理

コース料理

コーススタート時のテーブル

コーススタート時のテーブル


 洋風料理の後は、7~10月中旬までが中国風です。すっかり秋らしくなる頃から冬にかけては和風料理です。そして最後の実習は、2月のイベントに活かせるようにチョコレートケーキを作り、大人のバレンタインをテーマにテーブルコーディネートに挑戦します。

 学生が意欲的に取り組んで身に付けた力を実生活に活かしていくことを目指しています。孤独食、個別食、固定食、戸外食など、家族で食卓を囲む機会が減少してきたことによって様々なコ食が問題視されるようになって久しくなりました。なかなか問題解決の糸口が見えてきませんが、この授業を受講した学生が自分や家族の食を大切にしていく実践的な力を、受講後も自ら伸ばし続けていくことを願っています。

メニューカードをつくりました!

メニューカードをつくりました!

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