今という時代、現代の社会について社会学と歴史学から探求するとどうなるのか?
ここ数年、オープンキャンパスの際にミニ講座を開催して、現代社会学科での"学び"の特徴と魅力をお伝えしています。2013年度のミニ講座のタイトルと担当者・内容は以下の通りでした。
*夏のオープンキャンパス
2013年8月3日(土)・4日(日)
ミニ講座タイトル 「都市と人」
○藤實久美子 准教授<日本社会史>
都市とは人が集まり、人が活動しているところをいう。では江戸時代の大都市・江戸で人びとはどのように暮らしていたのか?これについて身分の違い、居住地域・住環境の違いという視点からお話ししました。
○濱西 栄司 講師<社会学、社会集団・組織論>
国境を超えて人やお金が移動する中で、「都市」に注目が集まっています。講座では、都市の国際比較ランキングや、都市開発がもたらす問題、そして岡山の都市政策についてお話しがありました。
*秋のオープンキャンパス
2013年10月6日(日)
ミニ講座タイトル 「フィールドワークのススメ」
○小嶋 博巳 教授<民俗学>
サブタイトルは「民俗学はおもしろい」。まず民俗学とは何かについて、つぎに学生とおこなったフィールドワーク、そこから明らかになった岡山県下の伝承(イイツタエ)についてお話がありました。
○二階堂裕子 准教授<地域社会学>
フィールドワークとは一体どういうものなのか?フィールドワークをおこなった後のデータ分析とは?これらについて、ベトナムで実際におこなったフィールドワークの事例から紹介されました。
*春のオープンキャンパス
2013年3月23日(日)
ミニ講座タイトル 「中国・ヨーロッパの都市を比べてみよう」
○河合 保生 教授<人文地理学・社会科教育>
歴史的な地図はどのように読み解いていけばよいのでしょうか?現代の地図からどれほど都市の歴史は読みとることができるのでしょうか?ベルギーの首都ブリュッセルなどを事例にしてお 話がありました。
○鈴木 真 准教授<アジア社会史>
中国古代の都市には城壁がつきもので、都市の形状は四角形であったという。では果たしてその理由はどこにあるのか?この疑問を入口にして中国の思想、あるべき理想の都市像についてお話がありました。
現代社会学科では、高等学校では学ぶことができない社会学・民俗学・考古学の科目、そして高等学校までの授業とは一味ちがう地理学・歴史学の科目を提供しています。
今年度もミニ講座を通して、大学での新しい"学び"の世界、「自由」な"学び"の楽しさを、新しいテーマとこれまでと違う教員の組合せで紹介してゆきます。
(文責 藤實久美子)