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現代社会学科

2015.09.18

グローバルな世界で活きる能力とは:学科の紹介【15】

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現代社会学科

授業・研究室

グローバルな世界で活きる能力とは
――国際協力NGO「AMDA」を授業にお迎えして――


濱西栄司准教授
 中四国、とりわけ岡山に住んでいる人なら、一度は「AMDA」(アムダ)の名前(注)を聞いたことがあるかもしれません。

 AMDAは岡山を本拠地にして30年以上活動を続けてこられた日本を代表する国際協力NGO(非政府組織)です。特に災害救援・人道支援の分野で世界的に知られていて、支部は世界30ヵ国に及び、国際連合と総合的な協議をおこなう資格を有している日本でも数少ないNGOの一つです。
 今年6月に、そのAMDAからスタッフの方を授業にお招きする機会がありました(実はAMDAと本学の関係は古く、卒業生でAMDAの要職に就かれている方もおられます)。今回は、その様子をごく簡単に紹介しつつ、最後にグローバルな世界で活きる能力について短く触れたいと思います。

 AMDAをお招きしたのは「現代社会学基礎」(現代社会学科1年生の必修科目)という授業で、毎年、15回の内、1回は学外からゲストを招いて講義をしていただいています。今年は、AMDAスタッフの横山明子さん(写真1)をお迎えし、「現代社会と国際協力・国際貢献――AMDAを事例として」と題して、講義をしていただきました。

写真1 講師の横山明子さん

写真1 講師の横山明子さん

 AMDAの歴史やその国際的なネットワーク、そして国連の「ミレニアム開発目標」(MDGs)との関係、さらにご自身が国際NGOでご活躍されるに至った経緯について、わかりやすくお話ししてくださいました(写真2)。

写真2 授業の様子

写真2 授業の様子

 またAMDAの理念(相互扶助、パートナーシップ、現地主義)についてのご説明の際には、学生とのキャッチボールを通して、相互に対等な関係性を築くことの重要性と難しさをわかりやすく伝えてくださいました(写真3)。

写真3 キャッチボールの様子 

写真3 キャッチボールの様子 

 質疑の時間には、国際協力の仕事に関心をもつ学生から、<英語の能力>の重要性についての質問がありました。横山さんは、ご自身の経験(大学で専攻したタイ語を活かすことができた経験)について話された上で、英語にかかわらず、たとえばツイッターなどSNSの操作力も含め、<自分ならでは>の能力・特徴を持っていることが強みになる、ということを語ってくださいました。

 この質疑・応答は、私にとって印象深かったのですが、国際協力NGO、開発コンサルタントなど、さまざまな、グローバルな場で活躍されてきた横山さんのご経験から、<ならでは>の能力や特徴、個性、独自性の重要さを、改めて教えていただいたような気がしました。

 私自身、海外の研究者との共同研究や国際会議の運営に関わる機会が良くあるのですが、グローバルな世界になればなるほど、自分にしかないような能力・特徴――私の場合は、あるコアな研究領域に関する専門的な能力ということになりますが――のもつ価値が、(競争相手が世界中に広がり、増えることで)むしろ高まっていくということが起こります。

 英語能力だけでなく、日本・世界の歴史・地理についての詳しい知識、社会問題についての深い見識、流麗な日本語文章力なども、それが<ならでは>の能力であれば、グローバルな世界では、間違いなく大きな強みになるのです。
(この続きは、またオープンキャンパスなどの機会に)。

注)「AMDA」とは、The Association of Medical Doctors of Asia(設立時の名称:アジア医師連絡協議会)の頭文字をとったもので、現在では「AMDA」が正式名称になっています。

<参考サイト>
・アムダ(AMDA):http://amda.or.jp/ 
・MDGsとは:http://www.janic.org/more/mdgs/

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