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日本語日本文学科

2015.03.18

ノートルダム清心女子大学 日本語日本文学科 2015年 推薦図書

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日本語日本文学科

学科ダイアリー

日本語日本文学科の教員が、お薦めの図書について、それぞれ分担して紹介文を書きました。みなさんが、日本語とそれにまつわる文化について考える際のガイドとなれば幸いです。

古典文学
1.『古典がもっと好きになる』田中貴子 岩波ジュニア新書
「古文」の科目の授業や教科書に限らない、古典の全体像や文学の生み出された背景に目を向けた読み方を教えてくれる本。『徒然草』から京都一条大路の鬼の話へ、あるいは百人一首の和歌「立別れいなばの山の嶺におふるまつとしきかば今かへりこむ」から作者在原行平の説話伝承へと踏み込んでゆきます。
 
2.『知ってる古文の知らない魅力』鈴木健一 講談社現代新書
『徒然草』の冒頭文「つれづれなるままに日ぐらし...」は、兼好のオリジナルではなく、平安時代から多くの人々に使われ、共通理解を得ている表現だった。古典文学が持つ「共同性」という地盤を明らかにし、作品の新たな味わい方を教えてくれる本。
 
3.『平安朝の生活と文学』池田亀鑑 ちくま学芸文庫
平安時代の担い手である貴族の生活を私たちはどのくらい知っているでしょうか。本書は、貴族の住宅事情、結婚や出産、後宮の制度、娯楽や病気、葬儀の仕方にいたるまで、明らかにしており、題名通り「平安朝の生活と文学」を知る上での必読文献。
 
4.『男読み源氏物語』高木和子 朝日新書
『源氏物語』は女性のための物語と思われがちですが、そんなことはありません。『源氏物語』には、政治の駆け引きなど、男社会の側面が赤裸々に描かれています。その男社会を詳細に読み解いていきます。
 
5.『源氏物語ものがたり』島内景二 新潮新書
『源氏物語』は時代を超えて受け継がれてきた古典であり、受け継ぐ人たちがいたからこそ、伝わってきたわけです。本書は、『源氏物語』を研究してきた、平安末の藤原定家から、近代のアーサー・ウェイリーにいたる9人の男たちを描いています。
 
6.『恋する伊勢物語』俵万智 ちくま文庫
歌物語の代表作である『伊勢物語』を、歌人・俵万智が現代語訳した際に生まれたエッセイ。平安時代の恋模様を、現代女性の様々な視点からやわらかく語る。とっつきにくかった古典や和歌のハードルを、あっという間にくずしてくれる一冊。
7.『いくさ物語の世界―中世軍記文学を読む』日下力 岩波新書
『平家物語』に代表される軍記文学は、合戦を面白く華々しく描く一方で、敗者や女性に視線を注ぎ、深い哀しみを伝える。戦(いくさ)を描くが、戦が繰り返され世の中が混乱することを決して望まない物語が、どのように誕生したのかをひもといてくれる書。
 
8.『和歌とは何か』渡部泰明 岩波新書
枕詞・序詞・掛詞・縁語。私たちが和歌に苦手意識を抱く原因となる修辞技法を、「演技」という視点から解明する。これらの技法が、実は、声や記憶といった人の身体感覚を深く揺さぶるものであることが実感でき、和歌に対する見方を一変させてくれる本。
 
9.『蕪村』藤田真一 岩波新書
「菜の花や月は東に日は西に」の句で親しまれる、江戸の俳人蕪村を知る本。石川啄木や与謝野晶子ら近代詩人たちの見出した蕪村の魅力を端緒に、芭蕉再評価の時代に生きた蕪村の活動とまなざしを確かめ、句と俳画を読み解いていきます。一門の人々との繋がりや俳書の本づくりも垣間見ることができます。
 
10.『風流江戸の蕎麦―食う、描く、詠む』鈴木健一 中公新書
江戸の人々にとって欠かすことのできない食べ物であった蕎麦に着目して江戸文学を見渡した本。主人公「源のそばこ」が薬味の四天王を従えてうどん童子を退治する、大江山の鬼退治伝説のパロディ絵本『化物大江山』や、蕎麦屋で勘定をごまかそうとする落語「時そば」などを鑑賞しています。
 
11.『新唐詩選』吉川幸次郎・三好達治 岩波新書
「この書物は、東洋のすぐれた財宝であり、世界の詩のなかでも最もすぐれたものの一つである唐の詩を、わが国の若い世代の人たちに近づけるべく、吉川と三好が協力して執筆したものである。」(著者序文)という、中国、唐の時代の詩を鑑賞する本。杜甫、李白らの作品を、詩人たちの人生をあわせ見ながら丁寧に読み解くことを教えてくれます。
 
12.『漢文法基礎 本当にわかる漢文入門』二畳庵主人・加地伸行 講談社学術文庫
 漢文は、近代以前の人たち必須の教養であり、日本の古典は漢文の影響抜きには考えられません。そのような漢文の読み方について、「二畳庵主人という名の老師が高校生に語りかける口調」でわかりやすく一から学べます。
 
13.『漢文の読みかた』奥平卓 岩波ジュニア新書
漢文作品から、古代中国の雰囲気が伝わる多彩なエピソードを取り集め、それらを読んでいく内にレ点・返り点などの読み方などの理解も進む、という本。参考書だけでは味気ない、暗記ばかりで興味が持てない、という人は、これも並行して読んでみるとよい。

近代文学
14.『読書力』齋藤孝 岩波新書
 大学入学にあたって、皆さんには自分の内面世界を豊か広げるための幅広い領域の読書を次々と進めていただきたいと願っています。
 その読書が、本当に自分の力になる意味深い技となるには、どのような認識や方法によって読書を習慣化するのがよいか、教育学者齋藤孝が巧みに伝えてくれる本です。
 
15.『小説の読み方』平野啓一郎 PHP新書
現在、第一線で活躍中の若手作家による、小説の読み方の入門書。「基礎編」から始まって、「実践編」では綿矢りさや伊坂幸太郎などの現代作家の小説について、原文を引用しながらわかりやすく解している。
 
16.『戦後文学は生きている』海老坂武 講談社現代新書
戦後から1972年までの、日本の代表的な小説やエッセイを取り上げて、作品の解説を通して現代日本の歴史について述べている本。現代文学について学べると同時に、日本の現代史を理解すること
できる。
 
17.『女が読む太宰治』筑摩書房編集部編 ちくまプリマー新書
女性作家、評論家たちが、太宰治の文学の問題を、わかりやすく、かつ小気味よく批評した本で、太宰治文学入門にもなっています。
日本語学
18.『女ことばと日本語』 中村桃子 岩波新書
「女ことば」がどのように形成されてきたか、またそれを見る世間の態度がどう変化したか、わかりやすく説明してくれます。「女ことば」に限らず、「言葉の乱れ」に関心がある人には、ぜひ参考に
てほしい書籍です。
 
19.『ていうか、やっぱり日本語だよね。』泉子・K・メイナード 大修館書店
 正式で改まった日本語だけでなく、私たちが何気なく使っているごくふつうの話し言葉も、言語研究では分析対象になります。私たちが他者に自分の気持ちを伝える際、そのような表現がどんな役割をはたしているのかを平易な言葉で解説した本です。
 
20.『日本語のコツ-ことばのセンスをみがく-』中村明 中公新書
 それぞれの単語が持っている意味や語感の広がりと相違について、分かりやすくかつ具体的に解説しています。日本語の微妙な違いを研究してみたい人や、「ことば」という窓から文学の研究してみたい人にぜひ薦めたい本です。
 
21.『[増補]日本語の語源』阪倉篤義 平凡社
「語源を知る」ということは「寝る子だからネコ」といった知識を得ることではない。我々の祖先が、何と何とを関連づけて捕らえていたか、果ては世界をどのように眺めていたかということを理解することと根本的には同じことである、ということを教えてくれる本。少し難しめだが、チャレンジしてほしい。
 
言語文化
22.『新編教えるということ』大村はま ちくま学芸文庫
50年以上教師として教育実践の場に立った著者が、本当に"教える"ということはどういうことなのか、具体的な数々のエピソードを通して語った表題作「教えるということ」など、プロの教師としてあるべき姿、教育に取り組む姿勢について、きびしくかつ暖かく語る一冊。
 
23.『日本語の作文技術』本多勝一 朝日文庫
文の構造を分析する力や適切な語句の並べ方、正しい読点の打ち方など、わかりやすい文章を書くための秘訣を、数々の実例をあげながら論理的に解説している実践的文章指南の白眉ともいえる一冊。
 
24.『「書」と漢字』魚住和晃 講談社学術文庫
「漢字が日本において本格的に機能し始める飛鳥時代から、和様書法が形成される平安時代中期までを論述」(序章)し、中国書法史との比較を交えて、書の豊かな世界が展開する。著者は『マンガ 書の歴史』(全三巻・講談社)の編著者でもあり、併せて読んだなら理解の一助となろう。25.『小説の書き方―小説道場・実践編』森村誠一 角川oneテーマ21
 この本には、近代から現代にかけての文学作品から100の実例が挙げられ、小説家森村誠一によって小説の書き方が実践的に解説されています。
 文学創作を志したい人はもちろんですが、作家がどのような作品構想や文章の工夫をして書いているか知りたいという人にも是非お勧めします。
 
26.『図書館へ行こう』田中共子 岩波ジュニア新書
読み終えると貴女はたちまち"図書館の達人"となっているでしょう。なぜなら、図書館で受けることのできる各種のサービスを、詳細に丁寧に教えてくれているからです。また、将来「図書館の司書になりたい」と思っている人の入門書としてもお薦めします。

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