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書道卒業制作展

2015.12.04

学生の作品紹介|第20回(2014年度)書道卒業制作展(1)

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日本語日本文学科

書道卒業制作展

第20回(2014年度)書道卒業制作展の出品作品 紹介
 
 今年の1月22日(木)から25日(日)にかけて開催された第20回書道卒業制作展の、出展作品の一部をご紹介します。画像をクリックすると、別ウィンドウで拡大画像を見ることができます。
 今年度の第21回制作展の詳細は、また後日この日本語日本文学科ブログにてお知らせします。
 「書道卒業制作展ができるまで」と、第20期生の奮闘を取材した「ブログ・第20回書道卒業制作展に向けて」も、ぜひごらん下さい。
※画像の転載はご遠慮下さい。

石田 詩歩(貴黄) 臨王羲之『集王聖教序』

【解説】 唐の咸享三(六七二)年に刻された。三〇行、全一九〇四字。唐太宗が玄奘法師のために撰述した「大唐三蔵聖教序」、高宗の「述三蔵聖記」、玄奘が新訳した「般若心経」からなる。弘福寺の僧懐仁が王羲之の法書より集字した碑で「集字聖教序」ともいう。

【所感】 精彩に富んでいると言われている王羲之の書を表現しきることはできませんでした。もう少し線質を観察し、のびのびとした線が出せればよかったと思います。ですが、全体のバランス、線質を丁寧に観察することの大切さを知ることができ、貴重な経験になりました。

小林 晃佑里(風明) 臨傅山『行草五言古詩巻』
 
【解説】 明代末期の書家・傅山(ふさん)が五言古詩を書した手巻。毓青(いくせい)という人物が五十二歳にして一子をもうけた喜びを伝えてきたことに対し、傅山が祝賀の意味を込めて詩書して贈ったもの。絹織物の一つである絖(ぬめ)に墨書しており、書き出しは比較的大字だが、後半にいたりやや小ぶりの引き締まった行草体に変化している。

【所感】 作品の中で変化がある書を書きたいと考えていたため、作品の前半部分と後半部分で印象が大きく変わる、傅山の『行草五言古詩巻』を選びました。前半の奔放で伸びやかな線と、後半のまとまった印象を受けつつも、それぞれで異なる行ごとの傾きを再現することを意識しました。一通り書くごとに反省し、前回書いたものと比較しながら書き直すことを繰り返しました。卒業制作展の作品では最も書き込んだ作品です。 

才本 有香(緋裳) 臨鄧石如『隷書崔子玉座右銘』
 
【解説】 後漢の崔子玉(崔瑗)の『座右銘』を、清のの鄧石如が隷書で揮毫したものです。五言二十句、百字からなる座右銘で、内容は「他人の短所は口にしないでおき、自身の長所もほこらないでおく」から始まる、自戒の詩文です。

【所感】 重みと粘りのあるる鄧完白の隷書と内容に惹かれ、是非全臨したいと考えていました。作品一つを揮毫するのに五時間以上かかりましたが、全臨を通して、集中し、しっかりと書に向き合う時間がもてました。鄧完白の書の表情を表現することは難しかったですが、何度も臨書するうちに、少しずつ近づくことができたように思います。

髙橋 由樹(瑞燕) 臨『石山切伊勢集』
 
【解説】 「石山切」とは、「本願寺三十六人歌集」のうち、「貫之集下」「伊勢集」の二帖の断簡をいう。料紙は、四季を色付ける自然の情緒を取り入れ、美的工夫を凝らしている。『伊勢集』は、『古今和歌集』の中で女流の筆頭とされた、女流歌人・伊勢の歌集である。

【所感】 初めて石山切を鑑賞したときに、書より先に、なんて料紙がきれいなんだろうと思いました。また、この断簡を売却することによって大学を建てたという話を聞いて、すごい作品なんだと驚きました。同時に、この料紙に自分も仮名を書いてみたいと思いました。

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