• Youtube
  • TwitterTwitter
  • FacebookFacebook
  • LINELINE
  • InstagramInstagram
  • アクセス
  • 資料請求
  • お問合せ
  • 受験生サイト
  • ENGLISH
  • 検索検索

日本語日本文学科

2017.06.21

今年の学科広報紙が出来上がりました

Twitter

Facebook

日本語日本文学科

学科ダイアリー

文字をつむぎ、言葉をひもとく
―日本語日本文学科リーフレット完成のお知らせ―

 例年よりは遅い桜が咲く頃、今年も大学にたくさんの新入生を迎えました。そしてまた新年度の授業が開始され、日本語日本文学科の教員達も、毎日の授業準備に追われながらも、何となく活気に満ちています。そんな中、今年も新年度用の日本語日本文学科広報紙の編集作業が始まりました。
 この学科広報紙は、大学が公式に刊行している「キャンパスガイド」とは別に本学科が独自に作成しているリーフレットで、学科所属の教員と事務職員からなる「日本語日本文学科広報小委員会」が編集しています。

 このリーフレットでは、本学科が開講する授業や、在学生・卒業生などをご紹介しています。掲載した授業もほんの一部ですし、生き生きと学ぶ在学生や、社会で活躍している卒業生についても、全ての方の笑顔をご紹介できないのは本当に残念ですが、どんな学生や教員がいて、どんなことが学べるのか、本学科の雰囲気を少しでも具体的にお伝えできればと考えています。

 編集にあたっては学科広報小委員会で何度も検討を重ね、また校正作業では学科の教員達も率先して協力をしてくれ、慌ただしくも順調に作業を進めることができました。「文字をつむぎ、言葉をひもとく」―これは、このリーフレットの表紙に記されている言葉です。

 皆さんも感じていらっしゃると思いますが、文字や言葉は、私たちの心の本当の思いを伝えるためには、時として無力です。あの時伝えられなかった思い、いますぐには言葉に表せない思い、後に続く誰かに残したい思い―文字や言葉は、心を伝える道具に過ぎません。私たちの心は、文字や言葉、時間や距離、そして私たちの持つあらゆる「差異」をさえ、遙かに超えていきます。あるいは、人の心の奥深くにある思いや、その真実というものは、文字や言葉では語り尽くすことができないものなのかもしれません。

 ただ、私たちはこのことについて、謙虚に、しかし諦めない姿勢で、私たち人間の、思い、心、真実に、文字や言葉や、その表現をたよりとして近づこうとしています。その私たちの姿勢は、日本文学や日本語学や、言語文化などの日々の授業の中で、学生達に対して、時に熱く、時に少し照れながら、または心の痛みを伴いながら、教員それぞれの内的な体験と照らし合わせつつ、伝えられています。教室の片隅で、その授業のその一瞬が、そののちずっと忘れられないあなた自身の体験となり得ることを、私たち自身が自らの体験として知っています。そして私たちは、そういった体験をこそ、学生達と共有したいと願っています。
 
 ついこの前まで満開だった桜もとうに散って、気がつけば梅雨の季節になり、新しいリーフレットが完成しました。

 もし機会があれば、ぜひ、この新しいリーフレットを手にとってご覧になってみてください。

文:日本語日本文学科広報小委員会(リーフレット担当)前谷明子

一覧にもどる