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英語英文学科

2016.02.05

不思議の国のことば遊び│坂口 真理

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英語英文学科

授業・研究室

不思議の国のことば遊び

坂口 真理

 3ヶ月ほど前の昨年12月の中旬に, NDSU Classで、高校生に大学の授業の一端を紹介する機会に恵まれた。本年度、英語英文学科では各教員が90分の講義を輪番で行い、私は『アリスの中のことば遊び』という題で、Lewis Carroll のAlice in Wonderland とThrough the Looking Glassの中のことば遊びを紹介した。ふだんの一年次生の授業では、章ごとに順番に原文を読んでいくのだが、今回は同音異義語、だじゃれ、掛詞など、種類ごとに分類して話したので少し難しかったかもしれない。でも、受講者達は熱心に聴いてくれた。その一部を以下に紹介する。

 上に挙げたことば遊びの中で、特にだじゃれ(pun)といわれるものについて、受講者の一人から「英語にも、だじゃれがあることに驚いた」という感想をいただいたので、紹介する。だじゃれは、似たような発音の2語を使った語呂合わせで、日本語の例を挙げると、誰かが「サッカー部のマネージャーをしているAさんの仕事ぶりは、あんなのまねぇじゃ~」というようなものである。

 アリスの中では、海の学校で Mock Turtle(亀もどき)のせりふで、「Tortoise(陸亀)がtaught us (私たちに教える)」という部分がだじゃれになっている。ちなみに、だじゃれを日本語に翻訳するのは至難の業だ。

 以下に、海の学校で習う教科を実際に人間の学校で習う教科と対比した表を載せるので、おもしろいぴったりの訳語を考えてほしい。(レポートで実際にこれに挑戦した人がいた。Kさん、名訳は一部採用させていただきました。)
 だじゃれのオンパレードのようになってしまった。海の学校の授業は美術の授業というより体育の授業の趣がある。

 高校生の皆さん、英語英文学科に入ってnonsense(脱力)の文学であるLewis Carrollのアリスを原文で読んで、楽しく英語を学びながら、ことば遊びを通してメタ言語を扱う能力や言葉に対する感性を磨きましょう!それが、英語学をはじめる第1歩だ。
 

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