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ノートルダムの風景

2016.10.03

(10/4) アッシジの聖フランシスコの祝日に寄せて

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ノートルダムの風景

ダイアリー

皆さまは、どこかでフランシスコという名前を聞いたことがあるでしょう。

今、有名なのは、国際紛争や難民問題、環境問題など世界規模の難題の解決のために世界中を飛び回って奮闘しているフランシスコ教皇でしょう。

また、日本の歴史を学んだ人の中では、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの名を知らない人はいないでしょう。

こうしたフランシスコという名は、800年前の中世イタリアの聖人で、現代にあっても世界平和やエコロジーの守護聖人として世界中で愛されているアッシジの聖フランシスコ(1182~1226年)の名に由来しています。

10月4日は、その聖フランシスコの祝日です。

本学のシスター髙木孝子学長の修道名「フランセス」もアッシジの聖フランシスコに由来しています。その記念日10月4日は本学ではプレジデンツデーとして祝日となります。

フランシスコは、イタリアのアッシジの裕福な織物商の家に生まれます。自由奔放な青春時代を過ごすなかで、騎士になることを望み、戦場に赴きますが、病気にかかって、夢の中でイエスに出会います。イエスに従う決心をしたフランシスコは、持ち物を貧しい人びとに与え、自らは粗末な服をまとい、貧しい人々、病める人々に寄り添って生きる人生を選んでいきます。そして、生きとし生けるもの、在りとし在るものすべてを、天の父によって創られた兄弟姉妹と呼び、天の父の愛を伝えます。

フランシスコが小鳥や狼に話しかけて心が通じたという逸話なども有名で、フランシスコの生涯を描いた、ジオットの絵画などで知られています。

フランシスコの伝記も、14世紀イタリア宗教文学の華といわれる「聖フランシスコの小さき花」にはじまり、現代まで多くの本が出版されています。この7月にも、影絵の巨匠・藤城清治がイタリアに何度も足を運びながら21年の歳月をかけて完成させた『アッシジの聖フランシスコ』が刊行されました。

女子パウロ会より転載 http://shop-pauline.jp/?pid=99352183
 

この9月に聖人に列せられたマザー・テレサは少女の時、フランシスコの伝記を読んで、自分もそのように生きたいと願ったことが、修道女になって貧しい人に愛を伝える生き方を選んだ原点であったといわれます。

この記念日、聖フランシスコの絵本など手に取ってみてはどうでしょうか。

800年前から現代まで、多くの人の人生に影響を与え続けている聖フランシスコに出会い、本当のしあわせとは、真の平和とは...、大切な人生の問いに立ちどまって想いをめぐらす良いときとなることを願っています。

キリスト教文化研究所 山根道公


本学学生の皆様へ

キリスト教文化研究所図書室には、聖フランシスコに関する絵本を置いています。
気軽に読んでみてください。


キリスト教文化研究所

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