ガムランとは、インドネシアに古くから伝わる音楽で、銅鑼や太鼓、鉄琴のような青銅の鍵盤打楽器などの複数の楽器から成ります。西洋のドレミ音階とは異なり、沖縄民謡にも共通する音階を用いて、数人または大勢でアンサンブルを奏でます。
国際文化学科の1年生の導入演習では、担当教員ごとに専門分野の文献講読やディスカッションを行っています。世界の諸民族の音楽文化を学ぶ松平勇二准教授と、インドネシアの歴史や地域問題をテーマとする工藤裕子准教授のクラスが合同で、奉還町にあるガムラン教室を訪れ、主催者の岩本象一さんからガムランの説明を受け、演奏にチャレンジしてきました。
ガムランには本来は楽譜がなく、周囲の音を聞きながら「あうん」の呼吸で演奏が進められていきます。今回は「シンゴヌバッ」という初心者向けの楽曲を、楽器ごとにたたくタイミングや鍵盤の番号などが記された「楽譜」を使って、数種類の楽器を順番に交代しながらの演奏です。最初はタイミングがよく分からず、聞きなれない音階に戸惑っていましたが、数回繰り返すうちに、段々とひとつの曲に仕上がっていきました。最後の音を合わせると、皆の気持ちが一つになったような一体感が生まれます。
今回体験したガムランは、ジャワ島中部の宮廷都市ジョグジャカルタのスタイルです。インドネシアには他にもバリや西ジャワのスンダ地方など、地域ごとに異なるガムランがあり、旋律も雰囲気もさまざまです。岩本さんの教室には岡山近隣の方々やインドネシアからの留学生も参加し、子供向けの教室ではオリジナル曲も演奏しているとのこと。岡山のしかも大学キャンパスのすぐ近くで、これまで経験したことのない民族音楽を目と耳と体で感じることができました。
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