JR総社駅からほど近いビルの2階に、就学前のこどもと子育て世代が集まり支え合う居場所「そうじゃ子育ての駅ほのぼの」があります。2025年6月23日、私たちは、岡山県社会福祉協議会の広報誌記事のため、このあたたかな空間を取材しました。
室内は、こどもが主体的に遊べるプレイパークと、保護者がゆっくり過ごせる空間が区切られており、保育士や保健師などの専門家が常駐し、育児相談や多様な情報提供が行われています。2022年の開設から約3年。2024年4月からは週3~4日開所しており、親子で楽しめるワークショップや季節ごとのイベントも定期的に開催しています。口コミやSNSの影響から、総社市だけでなく岡山市や倉敷市、さらには県外からも幅広い利用があるそうです。
特に心に残ったのは、スタッフとして活躍する保育士の方の「ここに来れば誰かが話を聞いてくれる」「一人じゃないと思ってもらいたい」という言葉でした。子育て中の保護者は、嬉しさだけでなく孤独や不安も抱えていることを、実際のエピソードを通して知ることができ、地域の子育て支援の必要性を実感しました。
壁一面が自由なキャンバスとなるホワイトボードや建築学科の教授が制作した木製のおもちゃ、授乳量が測れるベビースケールなど、家庭ではなかなか用意できない設備も整い、子どもの想像力や主体性を育む工夫が満載でした。
今回の取材を通じて、こどもの遊び場が減少し、地域との関係が希薄になりがちな現代において、このような場は、親子の孤立を防ぐための貴重な社会資源であることを実感しました。また、傾聴や寄り添いの姿勢の重要性を学びました。この学びを、今後の福祉とのかかわりの中で活かしていきたいと思います。
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