社会連携・研究

2026.03.31

学生福祉国会in岡山でプレゼン|人間生活学科|福祉ゼミ

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人間生活学科福祉ゼミ2年生です。
12月7日(日)に開催された「学生福祉国会in岡山」に2チーム(8名)が参加し、プレゼンテーションを行いました。
本イベントは、「きょうだい」や「ヤングケアラー」といった現代的な福祉課題をテーマに、学生が独自の視点で支援策を考え提案する企画です。当日は、5大学から8チームが集まりました。

今年のテーマは、
「国から上限7.4兆円の予算内で、きょうだい支援・ヤングケアラー支援の事業を委託されるとしたら、どのくらいの予算を申請し、どのような事業を提案するか」
という難しい内容でした。

「チームカロリーオーバー」の提案
一つ目のチーム「チームカロリーオーバー」は、きょうだい当事者へのヒアリングや総社市との共同事業である「きょうだいセミナー」への参加を通して調査・検討を重ねました。その中で、きょうだいへの支援や制度が少ない背景には、「きょうだいの認知度の低さ」が大きく影響しているのではないかと考えました。

そこで「きょうだい」という言葉を、より親しみやすく伝える工夫として、
〈シブリングサイド〉
という新しい名称を提案しました。
「シブリング」は英語で兄弟姉妹を意味し、「サイド」には“支援者”ではなく、“あなたのそばいる家族”という思いを込めています。

さらに、「シブリングサイド」という言葉を社会に広める取り組みとして、
〈遊びながら学べる「シブリング・エキスポ」〉
の開催を提案しました。

エキスポでは、学べる・触れる・交流するコーナーを設け、展示やクイズを通して、誰もが楽しみながら知識を深められる空間をイメージしました。開催場所には大阪万博の跡地を想定し、多くの人が訪れやすい環境を整えます。将来的には、「きょうだい」だけでなく、さまざまな福祉分野へと広がるエキスポへ発展させたいと考えました。

「チームファミリア」の提案
二つ目のチーム「チームファミリア」は、きょうだい支援を社会全体に広げていくため、
〈「4月10日・きょうだいの日」〉
を軸とした文化的な取り組みを提案しました。

アメリカでは「シブリングデー」として兄弟姉妹の関係を祝う文化がありますが、日本では、病気や障がいのある兄弟姉妹をもつ「きょうだい」の存在や思いは、まだ十分に知られていません。きょうだいの経験は語られにくく、社会的な理解や認知が広がりにくいことが課題だと考えました。

そこで、「参加すること」を通して理解が生まれる仕組みとして、
〈美術館プロジェクト〉
を提案しました。

美術館では、来館者が花束やメダルづくりなどの体験を通して、感謝や労いの気持ちを形にします。きょうだい本人だけでなく、家族や周囲の人も自然に思いを共有できる場をつくることを目指しました。
話し合いを重ねる中で、支援を特別なものにするのではなく、誰もが関われる形にすることの大切さを学びました。また、他大学の発表からも多くの刺激を受け、社会に伝える工夫の重要性を実感しました。

参加を振り返って
両チームとも、放課後や授業の空きコマを活用しながら、意見を出し合い、試行錯誤を重ねて発表準備を進めました。きょうだい当事者の話を聞いたり、先生や友達からアドバイスをもらったりしながら、考えを深めていきました。

テーマを現実的に想像することが難しく、意見や目的をまとめるのに悩むこともありましたが、最終的には全員の思いが一つになり、楽しく発表することができました。優秀賞である「2025.Nouveau prix social(ヌーベル賞)」の受賞には至りませんでしたが、自分たちらしい提案ができたことに満足しています。

【学生の感想】
●きょうだい当事者の話を聞いたり、セミナーに参加したりする中で、リアルな声に触れ「きょうだい」について理解が深まりました。
●障害のある本人ではない「きょうだい」への支援や制度は見過ごされがちで、その背景には認知度の低さがあると感じました。より多くの人に知ってもらうことの大切さを実感しました。
●チームで何度も話し合いながら提案を作り上げることで、きょうだい当事者の思いを大切にしながら活動できたと思います。
●他大学の発表では、寸劇を交えた発表や地域と連携した提案、生活支援サービスの提案などがあり、内容・表現ともに学びが大きかったです。