2025年8月7日(木)に、清心フェリーチェ生涯学習講座「遠藤周作・井上洋治・Sr.渡辺和子と聖書を学ぶ」第2回である「遠藤周作『キリストの誕生』と『使徒言行録』を読む②」が本学で開催されました。
遠藤周作の文学と聖書をめぐって、山根道公先生(本学キリスト教文化研究所教授、遠藤周作学会代表)にご講演いただきました。
遠藤周作は『キリストの誕生』の中で、聖書の福音書の一つ一つが作品であるという見方を示していることをご解説いただきました。福音書は、事実そのまま書かれたのではなく、弟子たちに深く刻み込まれた宗教体験、すなわち、イエスの生涯、その死と復活を“核”として書かれた真実であると捉えています。イエスを語る弟子たちの物語の時間は、水平に流れていく生活の次元の時間〈クロノス〉ではなく、イエスとの出来事一つ一つが垂直に心に刻まれた天とつながる人生の次元の時間〈カイロス〉です。福音書に描かれたエピソードはそういった人生の次元の時間〈カイロス〉により、弟子たちがイエスから受け取った“意味”が反映した真実といえます。
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