2025年7月10日（木）に、清心フェリーチェ生涯学習講座「遠藤周作・井上洋治・Sr.渡辺和子と聖書を学ぶ」第1回である「遠藤周作『キリストの誕生』と『使徒言行録』を読む①」が本学で開催されました。
遠藤周作の文学について、山根道公先生（本学キリスト教文化研究所教授、遠藤周作学会代表）にご講演いただきました。

遠藤周作の作品のイエス像は日本人にとって共感できる部分が多いが、その根底には聖書の中にある、時代や場所・文化を問わない"普遍性"が表れているとお話しいただきました。
　また、聖書に登場する考え方、"見えるものではなく、見えないもの"、つまり、「生活（見えるもの）の次元・人生（見えないもの）の次元」という視点について、「生活の次元」は過ぎ去ってしまうもので、死別などはマイナスなものとして扱われるが、「人生の次元」は永遠で、死別を捉え直し、超えていくことのできる次元であると解説いただきました。遠藤周作も作品の中で、この２つの次元を踏まえたイエスの捉え方を描いています。
 

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