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書道卒業制作展

2012.04.11

学生の作品紹介|第17回(2011年度)書道卒業制作展の出品作品(1)

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日本語日本文学科

書道卒業制作展

第17回(2011年度)書道卒業制作展の出品作品 紹介


※画像の転載はご遠慮下さい。

安達清美(碧水) 少字数の書「吟遊」

安達清美(碧水) 少字数の書「吟遊」

安達清美(碧水) 少字数の書「吟遊」
【意味】歌いながら各地を旅行して歩くこと
【所感】初めて青墨を使ったので、墨の雰囲気を引き出せるような文字を書きたいと考えました。始め半切の半分サイズの作品の予定だったのですが、佐野先生にアドバイスをいただき、全紙サイズになりました。サイズが変わったことで迫力が増し、まとまりよく書けたように感じます。
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安藤恵美(霞月) 一字書「妙」
【所感】大好きだった祖父の名前の一字でもある、この「妙」の字は卒業制作を始めた頃からずっと書きたいと思っていたものでした。青墨で書くことで祖父の優しさを表し、ゆっくり書いたり早く書いたりと強弱をつけることで、強さとおおらかさを表せるよう心掛けました。また「妙」には、「この上なく優れている」といった意味や「加減が巧みである」という意味があるので、このことも意識しての作品でした。私のお気に入りの作品です。

安藤恵美(霞月) 一字書「妙」

安藤恵美(霞月) 一字書「妙」

井出まなみ(秋明) 臨智永『真草千字文』より草書千字文

井出まなみ(秋明) 臨智永『真草千字文』より草書千字文

井出まなみ(秋明) 臨智永『真草千字文』より草書千字文
【解説】王義之から数えて七世の孫にあたるという智永は「書が上手になるまでは、決してこの楼から降りない」と誓いを立て、およそ三十年間楼上にこもり、書の勉強に励んだという。この努力の結果智永の書は広まったのである。今回臨書した小川本『真草千字文』の特徴は、筆の抑揚のよく効いた、たっぷりとした筆使いで王義之書法の流れを汲む南朝および隋の書法を感じさせるところである。
【所感】この作品はとにかく大変でした。初めての全紙に書く上に、二枚という枚数は体力的にもきつかったのですが、やはり集中力を切らさないようにすることが一番大変でした。しかし、智永の『真草千字文』は楷書と草書が並んでいるので、慣れない草書でもどの字を書いているのかが分かり、とても勉強になりました。
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岡崎有希(春雪) 臨欧陽詢『九成宮醴泉銘』
【解説】欧陽詢(唐・五五七~六四一)は湖南州臨湘の人。字は信本という。楷書の完成された正整美が現出した唐の時代に、『九成宮醴泉銘』はその頂点をなすもとのされた。そこから古来より「楷報の極則」と評される名品である。銘代文書は全二四行、毎行四九字に区画され全一一〇九字である。
【所感】『九成宮醴泉銘』は私が高校生のとき、初めて臨書した古典碑で、楷書の中でも最も好きな作品でもあります。卒業制作に取り組んだ一年間で苦労した作品ですが、高校生のときに臨書した作品を選んだのは私の「学生時代の書道の集大成」として一番適していると思ったからです。まだまだ未熟で、直したい所も多々ありますが、作品を見ると臨書したときの苦労や完成したときの喜びが鮮明に浮かび上がります。

岡崎有希(春雪) 臨欧陽詢『九成宮醴泉銘』

岡崎有希(春雪) 臨欧陽詢『九成宮醴泉銘』

落合智那実(紫雲) 臨『曹全碑』
【解説】詳しくは〔合+おおざと〕陽令曹全碑という。〔合+おおざと〕陽の県令であった曹全の頌徳碑。後漢の中平二年(一八五)に造られ、明の萬暦(一五七三~一六二〇)の初年に陜西〔合+おおざと〕陽県の東郊、〔くさかんむり+辛〕里村で出土した。礼器碑と共に技法の頂点に立つ隷書とされている。
【所感】五作品の中で一番思い入れの強い作品です。大学二年生の時に、卒業制作展で先輩の『曹全碑』の全臨を見たときから、自分も全紙はこの作品を書いてみたいと思うようになりました。文字数も半切作品とは比べものにならないくらい多く、一枚を書くのに約十五時間かかりました。そのため、何度も全臨を諦めようかと思いましたが、無事に作品を完成させることができ、達成感と喜びを感じています。

落合智那実(紫雲) 臨『曹全碑』

落合智那実(紫雲) 臨『曹全碑』

田中唯果(青楓) 少字数の書「玄遠」
【所感】玄遠とは、「おくぶかい。言論などに深みのあること。」という意味です。この言葉のような人になりたいという願いを込めて選びました。書く度に違う表情を持つ作品ができるのでどのような書体にしようかとても迷いましたが、渋く落ち着いた雰囲気を出すために隷書にしました。裏打ち作業に失敗したため、作品を書き直した苦い思い出のある作品です。

田中唯果(青楓) 少字数の書「玄遠」

田中唯果(青楓) 少字数の書「玄遠」

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