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2025.08.06

【清心felice講座報告】8/2「「相互扶助とボランティア」―ともに乗り越えて見えるもの―」

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2025年8月2日(土)に、清心フェリーチェ公開講座「地域防災を支える人材育成プログラム」第2回である「「相互扶助とボランティア」―ともに乗り越えて見えるもの―」が本学で開催されました。
防災対策、災害支援について、難波妙先生(特定非営利活動法人AMDA(アムダ)副理事長)に、AMDAの活動をもとにご講演いただきました。

 最初に、〈災害は「天災」だが、それに対する準備不足は「人災」〉ということで、自分に必要な備蓄を確認できるサイトなど、便利なツールも使いながら自分や自分の家庭に必要な備蓄を確認することを勧めていただきました。
 また、AMDAの国内外の活動での体験をお話しいただきました。支援をする側が一方的に支援をする関係ではなく、「相互扶助」の関係、つまり、パートナーシップを大切にしている、とのことです。例えば、支援活動では、危険性が伴うこともあり、とくに人的な原因によるもの――戦争などの起こっている地域では、自然災害と比べて見通しが立てにくいそうです。そういった問題も、現地の支援団体などと協力することによって、支援する側の安全を確保し、そのうえで支援活動を行うことができるとのことです。自分を大切にできて初めて他者を大切にできる、とお伝えいただきました。
 また、熊本地震や能登半島地震などの際の経験についてもお話しいただきました。熊本地震の当時はインフルエンザ、能登半島地震の際は、インフルエンザに加え、ノロウイルスや新型コロナウイルスが流行しました。そのような状況の中、トイレの水を流せないなど、殊更に難しい問題があったそうです。また、避難生活は、数日、数か月で終わるものではありません。提供される食事の栄養バランスが偏っていたり、避難所生活、車中泊により心身の疲れが蓄積されたりと、避難生活が長期になったことにより、災害関連死につながるケースも少なくなかったようです。〈誰のための支援で、どこまでを想定し、どんな支援を想定しているのか〉、想定外なことがどこまで考えられるか、そのためには、過去の災害から学ぶことで、気付きと実践につながるとお教えいただきました。
 

【お問い合わせ先】
ノートルダム清心女子大学 生涯学習センター
〒700-8516 岡山県岡山市北区伊福町2-16-9 ヨゼフホール内
E-mail:opc@m.ndsu.ac.jp  (@を半角にしてご利用ください)
TEL:086-252-7045 FAX:086-252-7044
受付時間:月~金曜 8:30~17:00
     土曜(講座日のみ) 8:30~12:30
 



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