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日本語日本文学科

2012.04.11

学生の作品紹介|第10回(2004年度)書道卒業制作展の出品作品(3)

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日本語日本文学科

書道卒業制作展

■(衣偏に者)遂良・雁塔聖教序 細川由起
【釈文】大唐太宗文皇帝製三蔵聖教序。蓋聞二儀有象。顯覆載以含生。四時無形。潜寒暑以化物。是以窺天◆(監の皿が金)地。庸愚皆識其端。明陰洞陽。賢哲○窮其数。・・・・・・(以下略)。
【解説】雁塔聖教序は永徽四(六五三)年、■(衣偏に者)遂良五十八歳の時の書であり、■(衣偏に者)遂良の最高傑作であるといわれている。雁塔聖教序は今もなお、西安の慈恩寺の雁塔下に箝置さ
れており、正しくは、太宗の序と高宗の記より成る。今回臨書したのは太宗の序である。序碑は二十一行、毎行四十二字に区画されている。
【所感】文字数は八百字を越え、臨書する文字をとばさず間違えないように書くことが大変でした。取り組み始めた頃は本当に作品として仕上がるのか不安で、終わりが無いのではないか、自分には無理なのではないかとも思えました。そして全紙がとても大きなサイズの紙に感じられました。少しでも気を抜いてしまうと、「自分の文字」になってしまうので常に手本を意識しながら書きました。紺紙に金泥で書くという取り組みが私自身初めてで、慣れるのに苦労しました。一通り書き終えるごとに仲間が声をかけてくれて本当に嬉しかったです。この制作を通じて、諦めずに努力を積み重ねることの大切さをしっかりと感じることができました。
■=衣偏に者 ◆=監の皿が金

篆刻「百川帰海」 堀田あずさ
【大意】あらゆる川は、すべて海に流れ込むように、方々に散逸しているものが一ヶ所に集まる。人民の心が一点に集中すること。「百川、海に帰す」。(出)『淮南子』氾論。「百川源を異にするも皆海に帰す」。
【所感】履修者がみんな、心を一つにあわせてがんばれたらいいなという想いからこの言葉を選びました。始めの二文字の画数が少なく、粗密のバランスが難しかったです。篆刻自体は好きなので、今までとは比べ物にならないほど大きい印材を刻すのはとても楽しかったです。百、川、海、と大きなイメージの文字だったので、迫力のある作品にしようと心がけました。思い切ってガンガン刻していき、最後にはひじがガクガクになりましたが、うまく崩すことが出来たと思います。

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