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2025.11.20

13歳で岡山空襲を体験した卒業生が、80年の時を経て語る 戦後80年・昭和100年記念講演会 -「過去・現在・未来をつなぐ教育の物語」-

■本講演会について
ノートルダム清心女子大学(岡山市北区 学長:津田葵)では、戦後80年・昭和100年を記念する講演会を開催いたします。
昭和20年6月29日、岡山空襲。その日、このキャンパスにいた13歳の女学生は、炎に包まれる街と逃げ惑う人々の姿を目に焼き付けました。戦火が校舎の目前に迫る中、彼女が目撃したものは何だったのか。戦争の恐ろしさ、そして学ぶことの尊さを、彼女はその目に深く刻みました。
それから80年。当時の少女は、本学卒業生として、ナミュール・ノートルダム修道女会のシスターとして生きてきました。今回、公の場で当時の記憶を語ります。

日時 :  2025年12月3日(水) 13:00〜
会場 : ノートルダム清心女子大学 ヨゼフホール(岡山市北区伊福町2-16-9)
入場 : 無料(事前申込不要)

■プログラム
・基調講演
 ナミュール・ノートルダム修道女会シスター(本学英文科卒業生)
・パネル講演
 久野洋 氏(本学文学部准教授)「戦争体験からの出発――発見された戦争遺跡を起点に」
 貴志俊彦 氏(本学国際文化学部教授)「二重占領下の岡山――オーストラリア所蔵写真から」
・総合司会
 田中愛 氏(元RSK山陽放送アナウンサー)

■開催の背景
2025年は終戦から80年、そして昭和100年という大きな節目の年です。戦争体験者の平均年齢は90歳を超え、直接証言を聞ける「最後の機会」が急速に失われています。
本学では、教育機関としての責務から、戦争の記憶を次世代へ確実に継承するため、本講演会を企画いたしました。戦争を知らない世代が大多数を占める現在、過去の出来事として風化させることなく、平和の尊さを改めて考える機会としたいと考えています。
 
■本イベントの見どころ
戦争体験者の高齢化が進み、直接証言を聞ける機会が急速に失われつつあります。
実際に空襲を体験した方から、その日の記憶を直接聞くことができる機会は、もはや極めて貴重なものとなっています。

本講演会では、基調講演としてシスターが当時13歳で体験した岡山空襲の記憶を語ります。戦火の中で何を見て、何を感じたのか。そしてその体験が、その後の人生にどのような影響を与えたのか。静かに、しかし確かに語られるあの日の記憶は、次世代への「生きた歴史教育」として大きな意味を持ちます。

また、パネル講演では本学教員による戦争研究の成果が発表されます。久野洋准教授は本学で発見された戦争遺跡を起点に戦争体験について語り、貴志俊彦教授はオーストラリア所蔵の写真から終戦直後の岡山の姿を明らかにします。体験者の証言と学術研究が交わることで、多角的に戦争と平和について考える機会となります。

展示コーナーでは、岡山空襲展示室(岡山市北区駅元町)及び岡山市立中央図書館(岡山市北区二日市町)のご指導ご協力のもと、貴重な資料をお借りし、当時の様子をご紹介いたします。
さらに、本学に残る戦時中の貴重な記録も公開いたします。空襲から校舎を守るため塀を黒く塗り潰した様子、勤労奉仕で稲刈りをする女学生たちの姿など、当時の本学の様子を伝える資料をご覧いただけます。

■本学に残る戦時中の記録(一部)

戦時中、塀を黒く塗り潰し校舎を守った。                 勤労奉仕で稲刈りをする当時の学生たち
■取材について
基調講演者及び展示写真の撮影等につきましては一部ご遠慮いただくものがございます。ご了承ください。
取材をご希望の方は、12月2日(火)までに発信元までご連絡をお願いいたします。
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