日本語の乱れか変化かーこれまでの日本語、これからの日本語(共著)

学科・機関 | 文学部 日本語日本文学科 |
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教員名 | 尾崎喜光 教授 |
著者情報 | 尾崎喜光 著、金澤裕之・川端元子・森篤嗣 編 |
出版社 | ひつじ書房 |
発行日 | 2021年2月 |
サイズ・頁数 | A5版 272頁 |
金額 | 3,800円+税 |
- 内容紹介
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ルールからの逸脱というとネガティブに捉えられることが多い。しかしそれこそが新しい時代やトレンドを生み出す原動力となっていることも多い。日本語における変化を多面的に取り上げ、ことばの「乱れ」「正しさ」「変化」を動的な視点から見つめ直した。
尾崎は音声面での逸脱を執筆した。動詞「言う」の語幹イが諸活用形においてユと発音される現象と、非語頭のワ行がア行で発音される現象(たとえば「回す」をマアスと発音)を取り上げ、実際の発話データを分析することで見えてくる規則性と変化を論じた。
はじめに
I 一般的なルールから見た変化
若者の言葉から見た日本語の未来(金澤裕之)
授受表現の文法的逸脱表現(山田敏弘)
音声における逸脱(尾崎喜光)
II 現実の言語現象から見た変化
J ポップの歌詞に見られる逸脱表現(野田春美)
大学生の文章に見られる逸脱表現(川端元子)
商品名に見る新たな表現の産出と定着(蓑川惠理子)
III 新語や慣用表現から見た変化
新語の定着とその条件(橋本行洋)
外来語の氾濫・乱用と叙述語化(金 愛蘭)
「爪痕を残す」の「新用法」から考える慣用的な表現の逸脱(岡田祥平)
IV 教育や社会の面から見た変化
書き言葉におけるテル縮約形と日本語教育(森 篤嗣)
国会集団語の誕生・発達過程に見る逸脱現象(松田謙次郎)
言語変化と社会環境(横山詔一)
あとがき
『日本語の乱れか変化かーこれまでの日本語、これからの日本語』(ひつじ書房ホームページ)