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著者・刊行物
小林秀雄 思想史のなかの批評
学科・機関 |
文学部 日本語日本文学科 |
教員名 |
綾目広治 教授 |
著者情報 |
綾目広治 著 |
出版社 |
アーツアンドクラフツ |
発行日 |
2021年2月20日 |
サイズ・頁数 |
A5版 281頁 |
金額 |
3,200円+税 |
- 内容紹介
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本書は、小林秀雄の批評を文学史の中だけでなく、思想史の中に位置づけることにより、偶像化されている小林秀雄の批評を相対化することを試みたもので、とりわけその歴史論やドストエフスキー論、さらに戦後ではベルクソン論や近代絵画論(とくにピカソ論)、本居宣長論などにはいずれも大きな偏りがあることを論じた。小林秀雄を神格化している読者に読んでもらいたい本である。
◇◇◇
本書は、ノートルダム清心女子大学学内出版助成による刊行物です。
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はしがき
第1章 大正期の問題圏のなかで―批評家以前(1)
第2章 文学者たる「宿命」の自得へ―批評家以前(2)
第3章 批評家としての出発―「様々なる意匠」
第4章 同時代の思想、文学に対して―マルクス主義、横光利一
第5章 論争のなかで
第6章 ドストエフスキー論―「罪と罰」について
第7章 歴史論―京都学派との共振
第8章 社会時評から古典論へ―「無常といふ事」
第9章 戦後の社会時評
第10章 『近代絵画』―ピカソ論について
第11章 未完の『感想』
第12章 『本居宣長』―その言語論と歴史論から見えてくるもの
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