遠藤周作『深い河』を読む マザー・テレサ、宮沢賢治と響きあう世界

学科・機関 | キリスト教文化研究所 |
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教員名 | 准教授 山根道公 |
著者情報 | 山根道公 著 |
出版社 | 朝文社 |
発行日 | 9月29日2010年 |
サイズ・頁数 | A5判 293頁 |
金額 | 2,820 円(税込) |
- 内容紹介
- 遠藤文学の集大成である純文学長篇『深い河』について、第1 部では5 人の主要登場人物それぞれが愛する者との死別など魂の孤独の問題を抱えてガンジス河へと誘われる物語を、作者の人生とも絡めて読み解き、第2 部では、『深い河』の宗教性がマザー・テレサの世界や宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の宗教性とも響きあい、21 世紀に諸宗教が共存するために必要な寛容の霊性とも通じることを考察している。また資料編として「『深い河』創作日記」主要人物変遷表、遠藤がキリスト教と仏教の相似点を探る勉強の場であった日本キリスト教芸術センター関係資料、『深い河』関連文献リストを掲載している。