このシリーズでは、情報デザイン学科(仮称)を設立する背景や、学びの特徴、卒業後にどういった仕事があるのかなど、4回にわたって連載していきます。
情報デザイン学科について紹介するのは、特別招聘教授の小松文子(こまつあやこ)先生です。
小松先生は、情報セキュリティを長年研究されており、2023年4月から本学に所属。
第3回目の今回は、女性とデジタル領域についてや、活躍できる職種について、伺いました。
※2023年10月26日付けで認可されました。
▶︎女性と「デジタル領域」について
今、女性自身が女性に関連した領域のデータ分析に参加することが求められています。女性の視点や特性を考慮に入れることで、より包括的で適切なデータ分析が行われ、社会全体の利益が向上することが期待されます。
一例として、車のシートベルトの実験について考えてみましょう。長らくこの実験は男性だけを対象にして行われてきましたが、女性の身体特性も考慮する必要があることがわかりました。実際に女性のモデルが導入されるようになったのは、2000年代になってからでした。
このような事例からも分かるように、女性が関わらないと男性中心の環境が生まれ、女性にとって不適切な設計や対策が行われることがあります。
データサイエンスの世界において、多様な人々が協力して問題解決に取り組むことが、より良い成果を生む道だと言えるでしょう。
「21世紀で最も魅力的な職業」と言われているデータサイエンティストには、バランス感覚に優れた女性に適しているとも言われています。
▶︎データサイエンスが活躍する領域
データサイエンスは、幅広い領域で活躍する重要な役割を果たしています。金融や保険業、情報通信業、マスコミ、製造業、社会インフラ事業、小売業、サービス業、教育業、公務員、非営利団体など、さまざまな業種でデータサイエンスは重要です。
そして職種としては、データサイエンティスト、アナリスト、コンサルタント、企画マーケティング担当などがあります。これらの専門職は、データを分析して洞察を得る能力や、意思決定を支援する能力が求められます。また、情報系の分野では、ソフトウェア開発やエンジニア、教員など、さまざまな分領域で活躍できる学生を育成することが目標です。
データサイエンスは、情報の時代において重要なスキルであり、問題解決や意思決定において大きな価値を提供するものとなっています。さまざまな業界や職種でデータサイエンスの知識と能力を活用し、新たな可能性を切り拓いていくことが期待されています。
▶情報デザイン学科ってどんな学科?小松先生に教えていただきました!〜情報デザイン学科の特徴〜vol.4|情報デザイン学科(2023.8.16公開)に続きます。
▶情報デザイン学科ってどんな学科?―学科紹介動画を公開しました!|情報デザイン学科(仮称)
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