2024 新学棟建設プロジェクト 2024 Campus Project 〜シスター来日100周年の年に〜

1924年8月、ナミュール・ノートルダム修道女会の6名のシスターがアメリカ合衆国から来岡し、
カトリックの修道会ショファイユの幼きイエズス会が経営していた清心高等女学校の経営を引き継ぎました。
2024年はそれからちょうど百周年にあたります。

このシスター来日100周年という節目の年を迎えるにあたって、大学では大きなプロジェクトが発進しました。

その一つが新学棟建設プロジェクトです

情報化、グローバル化が進む社会で活躍できる人材を養成するため、
また学生一人ひとりの潜在能力を十二分に引き出す教育を実践するための施設を建設します。
2024年3月竣工をめざしています。
学校法人ノートルダム清心学園は本学園の歴史と伝統をこれからの教育・研究に生かし、社会の要請に応えてまいります。
これからもご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
工事期間中は通行及び騒音等ご迷惑をおかけすることもございますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

新学棟の名称、トリニティホールに決定

~国内外の学生、教職員、研究者等の交流と研鑽の場に~

「トリニティホール」(Trinity Hall)と命名された新学棟は2024年3月、いよいよ竣工予定です。「Trinity」は日本語で三位一体と訳される、キリスト教の核心的な教義を表す用語です。万物の創造主である父なる神は、わたしたち人間界におんひとり子キリストをお遣わしになりました。御子キリストは神と人間とを結ぶ仲介者となり、わたしたちの友となり、御父のもとから聖霊をわたしたちに送ってくださいました。そしてキリストは聖霊を通して、わたしたちの深奥に働きかけて励まし導いてくださっています。こうして、三位一体の神がわたしたちに、まことに救いをもたらしてくださるのです。ですから、「トリニティ」はまことの一致、親しい交わり、深い喜びを表しています。三位一体の神の御恵みを受けて、「トリニティホール」が多様な人々(国内外の学生、教職員、研究者等)の交わりと研鑽の場となるようにお祈りします。VUCA(ブーカ・Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)、つまり、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性といった特徴からなる今の時代、柔軟かつ多様な思考、行動様式を身につける学び舎として、皆様が活用してくださるように願っております。

理事長・学長 シスター 津田 葵

新学棟完成予想図

東から見た完成予想図

東から見た完成予想図

銀杏並木から見た完成予想図

銀杏並木から見た完成予想図

南東から見た完成予想図

南東から見た完成予想図

3階コモンスペース イベントや講演会など空間を広く大きく大人数で使用(予想図)

3階コモンスペース イベントや講演会など空間を広く大きく大人数で使用(予想図)

ノートルダム清心女子大学ビジョン2039「人と世界をつなぎ平和でよりよい未来を創る」実現のため、新学棟は本学に集う学生や教職員の交流の場となり、学生が自らの生き方を考えるための多様な学びを支援する環境を創出します。

概要と特徴

キャンパス南東部に地上7階建ての新学棟を建設します。登録有形文化財であるノートルダムホール本館及び東棟のシンプルで機能的な美しさを受け継ぎつつ、情報化に対応した新しい施設・設備、学生の活動を重視した建物となります。
大教室の増設、大人数でも少人数でもフレキシブルに利用できるコモンスペース(多目的空間)を設置します。
これは、情報化、グローバル化が進む社会において情報を活用し、積極的に学生が主体となって利用するスペースを増やし「自己形成を図る学び舎」を提供することが時代に呼応するキャンパスの在り方だと考えたためです。
新学棟は、学生が集う空間には光をふんだんに取り込み、四季を感じさせるキャンパスの銀杏並木が見渡せる設計にしています。
また、学生アンケート等による学生のニーズ(食事・自習スペースや憩いの場所等の増設)を可能な限り反映しました。

建築面積:1,197.80㎡

延床面積:8,311.49 ㎡

構造:鉄骨造(S造)

階数: 地上7階

1階

ラウンジ・コンビニエンスストア(予定)

2階

学務部・教職課程センター等

3階

コモンスペース、講義室

4階〜7階

講義室、ラーニングコモンズ、演習室、パソコン演習室、3Dプリンタ等を備えた工作室、研究室

巨大なディスプレイ、壁面全体にホワイトボードを設置

巨大なディスプレイ、壁面全体にホワイトボードを設置

自由に空間を変えて分割することで少人数でも利用でき、多様な学びに対応

自由に空間を変えて分割することで少人数でも利用でき、多様な学びに対応

リベラル・アーツ教育の実践-コモンスペース

3階に設ける「コモンスペース」は学生が自発的かつ能動的に使用できる空間を設けており、巨大なLEDディスプレイ、壁面全体にホワイトボードを設置し、イベントや講演会など広い空間を広く大きく大人数で使用することが可能で、また分割し少数でも使用できるようにしています。
自由に空間を変えられることから、多様な学びの形態に利活用できます。学生同士、学生と教員との対話によって、学生の潜在能力を十二分に引き出す教育をさらに充実できる施設となっています。
また各教室には、様々な形態の学習効果を最大化するために液晶プロジェクター、電動スクリーン、大画面モニター、マルチメディア機器等を備えます。

学生に対してワンストップサービスを提供

学修や学生生活について手続きや相談ができる学務部、教職課程履修者を支援する教職課程センター等をワンフロアにまとめることによって、学生サービスを向上します。

情報化に対応

情報デザイン学部新設(2024年4月開設)に伴い、情報デザイン学部専用スペースを設け、同学部の学びに必要な最新設備を備えます。また建物内のどこにいても学内ネットワーク等に接続できる環境を整えます。

新学棟に設けるPC教室(完成予想図)

新学棟に設けるPC教室(完成予想図)

PC教室は、各机に27インチのパソコン、また、100インチの大型ディスプレイを前面に設置。また、PC教室の他に、演習室、実験室、工作室を設けます。工作室には、3Dプリンター、レーザー加工機を置き、専用スペースのラウンジと、演習室、工作室等を授業の中で行き来しながら、教員と学生、学生と学生が交流しながら学びの幅を広げます。

学生のコミュニケーションを促進

1階はラウンジを中心に、人々が交差し、コミュニケーションが広がる空間とします。また、コンビニエンスストアが出店予定のため、施設の利便性が向上します。ラーニングコモンズを設置し、活発なグループワークやプレゼンテーションの場を確保します。

休憩場所

空き時間の休憩場所、友人との交流場所としても活用。また、一人がけも充実しているので、自習時間にも利用できます。
くつろげるソファも配置し、ゆったりとした時間を過ごせるようにも配慮しました。その他、ディスプレイを置いて、学生生活に必要な情報も常に配信できるようにしています。

学生が集う空間には、光をふんだんに取り込めるように窓を大きくとり、四季を感じさせるキャンパスの銀杏並木が見渡せる設計にしています。まわりには花も植えられ、これから1年を通して四季折々の季節の植物を楽しむことができる予定です。

その他、窓ガラスには熱を通しにくい素材を使用するなど環境にも配慮しています。

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