ノートルダム清心女子大学

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学長メッセージ

学長 原田豊己 カトリック広島司教区司祭

「物語り」のある大学

学長 原田 豊己 カトリック広島司教区司祭
Rev. Fr. Francis X, TOYOKI HARADA Ph. D. (Bible Theology)

本学の「物語り」は、一人の修道女から始まります。

1751年北フランスで生まれた聖ジュリー・ビリアートは、当時のフランスでは教育の機会がわずかの人にしか与えられない状況のもと、自らも正規の学校教育を受ける機会がありませんでした。しかしながら、カトリック教会の信仰の中で、豊かな知性と常識を持つ少女に育って行きます。時代はフランス革命の動乱期、自身も30年にわたる病床生活を余儀なくされます。
1804年「ノートルダム修道女会」の名で教育事業を始めることを決意するとき、聖ジュリー53歳でした。
「善き神のいかに善きことよ(Ah! Qu’il est bon le bon Dieu!)」いつもこの言葉を口ずさんでいた聖ジュリーは、1816年ベルギーのナミュールで亡くなりました。

1924年(大正13年)志を継いだ6名のシスターが来日し、岡山の地で女子高等教育を始めます。
戦時下にあってアメリカ人シスターたちが「敵国人」として広島県三次で収容生活を余儀なくされた時代、1944年(昭和19年)に本学の前身となる岡山清心女子専門学校が開設されます。岡山大空襲では、学生14名の尊い命が奪われました。

戦後1949年(昭和24年)ノートルダム清心女子大学は、岡山県で最初の四年制女子大学として再出発します。
「わたしたちの大学の目的は、…自由教育を実施…。
わたしたちの大学は、知性と道徳の面で学生を成長させる機会をつくる…。
知性と心は、…将来の職業と…社会生活において適切な調和を育成するからです」(初代学長シスター・メリー・コスカ)
善き神によって創造された人間が、真の自由人として真・善・美を追求する本学の基礎が築かれました。
また、本学の教育の原点である「リベラル・アーツ」教育は、初代学長によって宣言され、多くの物語りの中で育まれてきました。
愛の人ヘレン・ケラー、聖マザーテレサなどが訪問された「世界に開かれた」大学、「リベラル・アーツ」大学として、これからも世界の平和と発展に貢献する人材を育てる物語りを紡いでゆきたいと思います。