本学には清心ならではの行事があります。大学創立初期から形を変えることなく受け継がれている行事、時代とともに形を変えてきた行事、どちらの行事にも本 学が「たいせつ」にしている創立の精神が息づいています。そして、その精神は、学生や教職員一人ひとりによって今日まで脈々と受け継がれています。ここでは60年の歩みを振り返り、清心ならではの行事や出来事を紹介します。
新入生歓迎パーティー

今から約50年前のバラのクラス(9期生)の新入生歓迎パーティー。この日は午前11時から講堂(現100ND)で新入生歓迎会が開かれました。歓迎会では、シューベルトのピアノ行進曲にあわせて入場する新入生を、上級生が温かい拍手で迎えました。
写真は歓迎会後に中庭の芝生の上で和やかに行われた歓迎パーティーのひとこまです。
第1回キャップ・アンド・ガウン授与式

本学初のキャップ・アンド・ガウン授与式の日の記念写真です。第1期生25名(英文学科13名・家政学科12名)にキャップとガウンが授与されました。当時のアカデミック・ドレスは、現在と少し異なり、キャップ・アンド・ガウン授与式ではガウンにフラットな襟を、卒業式では現在と同じチュールとリボンをつけていました。キャップ・アンド・ガウン授与式はこの日から現在まで受け継がれている本学の伝統行事の一つです。
イングリッシュデー

1950年代から1960年代前半に行われていたイングリッシュデー。その日は一日中英語で話さなければなりませんでした。本学二十年史の中で卒業生は、「中庭で一人ひとりが学長様と挨拶をしたり、各学年ごとに英語劇を上演していました」と回想しています。
2代学長シスター・エーメー・ジュリー(右から2番目) 学監シスター・エドウィン・セシリア(右から3番目)
第2回留学生渡米

1954年8月22日、横浜港より氷川丸にて本学第2回留学生が渡米しました。留学生は2名で、フルブライト渡航費奨学生としてボストン大学大学院(社会学)とアメリカ・カトリック総合大学大学院(教育学)で学び、研究期間は2か年でした。この2名は、日本から送られたフルブライト交換留学生中、最年少でした(『ノートルダム清女子大学二十年史』)。
1960年代のスポーツデー

1960年代前半に行われたスポーツデーの様子。1963年7月10日発行の「N.D.S.U.タイムズ」(本学新聞部発行)には、バレーボ-ル、ソフトボール、バスケットボール、卓球、テニスなどが、学年対抗で行われていたことが記載されています。写真に見られるように、この頃の体育の授業はスカートを着用して行われていました。
プレジデンツデーの催し

1958年5月13日に催されたプレジデンツデー。1958年7月9日発行の「N.D.S.C.タイムズ」(本学新聞部発行)には、前日の5月12日のアッセンブリーの時間に、学生代表による祝辞と記念品の贈呈が行われ、13日には講堂で当時の学長からのご挨拶や聖歌のコーラス、午後には修道院の中庭でガーデン・パーティーが開かれたとあります。写真はガーデン・パーティーの一場面で、当日行われた写真コンテスト1位の作品です。
第1回卒業式

1953年3月10日に本学講堂(現100ND)で行われた本学最初の卒業式の様子です。この日、英文学科13名、家政学科12名が本学初の学士となりました。今と変わらぬアカデミック・ドレスを身に着けた学士候補生が、初代学長シスター・メリー・コスカから学位記を授与されています。
1965年度 入学宣誓式
夏の掲示板

1953年7月の掲示板。場所は教務室前(以前はND本館南側に位置していた)。図書館スケジュール、特別講義、奨学金、学割、などについてのお知らせが掲示されています。掲示板の横に貼られているのは、「ポスターコンクール」の募集掲示です。当時は、11月の文化週間に新聞部主催による「ポスターコンクール」が行われていました。
新入生合宿オリエンテーション

本学の蒜山セミナーハウス(蒜山高原)等において、1泊2日で実施される新入生合宿オリエンテーションは、1979年から続く本学の伝統行事です。 写真は合宿オリエンテーションが始まったころの様子で、セミナーハウスへ到着した学生たちを当時の学長や教職員が出迎えています。
合宿中は4年生を中心とした上級生が、新入生と行動をともにし、身近な相談やさまざまなサポートを行います。