学部・大学院 教員詳細
若本 ゆかり(わかもと ゆかり)
- 職名
- 准教授
- 担当分野
- 栄養教育論・応用栄養学
- 学位
- 博士(医学)
- 研究キーワード
- 食教育、食行動、食生活の評価
研究内容
食生活が多様化し、色々な食品を自由に、また手軽に入手できるようになった時代こそ、自分の健康は自分自身で管理する自己管理能力の育成が重視されています。自己管理能力の育成・向上には、健康管理の大切さに気付いてもらうことから始まり、正しい理解から実践につながるようなサポートが求められます。そういった一連の行動をサポートできる効果的な教育方法や教材開発に取り組んでいます。教育というと何となく難しそうなイメージがありますが、「食」を通して楽しく学べる方法について、一緒に考えてみませんか。
1 実践につながる教育的サポート方法について
食生活が多様化し、色々な食品を自由に、また手軽に入手できるようになった時代こそ、自分の健康は自分自身で管理する自己管理能力の育成が重視されています。自己管理能力の育成・向上には、健康管理の大切さに気付き、意識してもらうことから始まり、さらに正しい理解から実践につながるようなサポートが求められます。行動はまず意識して実践してもらうことから始まり、それを日常的に継続することで習慣化します。そういった一連の行動をサポートできる効果的な教育方法や教材開発に、学生達と一緒に取り組んでいます。また好ましい行動を続けてもらうためには、楽しさも大切です。教育というと何となく難しそうなイメージがありますが、その時代の社会状況やライフスタイルに応じた、「食」を通して楽しく学べる方法について、提案できればと考えています。
「食育ナビ~マイスタイル朝ごはん~」(岡山県ホームページ)
▶「食育ナビ~マイスタイル朝ごはん~」 [PDFファイル/1.58MB]
▶「食育ナビ ~マイスタイル朝ごはん~」(見開き) [PDFファイル/1.55MB]
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小学校での「のこさずたべよう」授業風景(のこさずたべよう事業 岡山県)
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離乳食作りに関する動画の紹介のチラシ(岡山県市町村栄養士研究協議会と協働)
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「食育ナビ ~マイスタイル朝ごはん~」(岡山県)
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「食育ナビ ~マイスタイル朝ごはん~」(岡山県)
2 若年層への生活習慣病予防のための教育的介入について
糖尿病をはじめとする生活習慣病の一次予防には、健康管理に対する動機づけが大切です。特に血糖コントロールにおいては食後高血糖を改善し、血糖値の高低の変動を抑えることが重要とされています。しかし近年では若年層においても、耐糖能異常や食後高血糖を示す者があることが報告されています。
このような状況から、生活習慣病の予防および生活習慣の改善には、有病者数が増加する40歳台以前の若年層のインスリン抵抗性を把握し、罹患性や重大性を認知させる早期からの教育的介入が望まれます。早期から介入することにより、食後血糖値が上昇しやすい食事や行動が習慣化するのを防ぎ、食生活習慣の改善につながることが期待できるからです。若年層を対象とした、これらについての周知を促す教育的介入を行うことにより、自己管理能力の育成、さらには生活習慣病の一次予防に貢献できると考え研究を進めています。