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人間生活学科

2021.07.14

コロナ禍でも実践課題で学びを工夫ー調理実習でピザを作りましたー|山本幾子|生活文化学研究室

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人間生活学科

授業・研究室

現在、コロナ禍により大学で調理実習を行うことができないため、受講者は自宅で実践課題に取り組んでいます。レポート提出後は互いのレポートを情報共有し、次の実践意欲やスキルの向上に活用できるようにしています。
ここでは学生たちが調理実習Ⅰの授業のレポートとして提出した際の実際の写真を使って取組みの様子を紹介します。

課題:小麦粉のグルテンの性質を実感しながらクリスピーピザを作る。

1.完成品の画像
初めて作った人が圧倒的に多い状況ですが、どれも満足できる出来映えとなっています。

2.作業工程
レポートから調理工程を編集してみました。
①材料の準備
材料(小2枚分) (オーブンや直径26㎝くらいのフライパンで1枚分)
薄力粉100g、砂糖9g(大1)、塩1.5g(小1/4)、水50g(㎖)、オリーブ(サラダ)オイル2g(小1/2)ドウなので小麦粉の50%が基本
②粉に水を混ぜてこねていく過程

水を入れてグルグルかき回すとフレーク状に。水を粉の50%加えたドウはまとめやすい

水を入れてグルグルかき回すとフレーク状に。水を粉の50%加えたドウはまとめやすい

5分こねると滑らかさと伸展性が確認できる。オリーブオイルを加えてねると一層伸びやすく

5分こねると滑らかさと伸展性が確認できる。オリーブオイルを加えてねると一層伸びやすく

③成形から具材のトッピングまで

​​​​​​​薄い膜のように伸ばせるようになったら成形

​​​​​​​薄い膜のように伸ばせるようになったら成形

好みの具材をトッピング。こちらはナスをトッピング

好みの具材をトッピング。こちらはナスをトッピング

フライパンで片面を焼いて裏返し、ソースを塗って好みを具材をトッピング

フライパンで片面を焼いて裏返し、ソースを塗って好みを具材をトッピング

④焼き上げ通常はオーブンで。フライパンの場合はフタをして少し焦げ目が付く程度まで焼きます。

3.振返りの考察から
・水を5 ml 少なくしただけで生地が伸ばしにくくなり、計量の大切さを思い知った。
・こねていく過程で生地の変化が感じられ、グルテンの弾力が変化していることが分かった。
・オイルを入れると生地の伸びがぐっとよくなり、グルテンの弾力が押さえられていることを実感。
・クリスピータイプはイースト不要で薄力粉で作れる。手軽だと感じたので今後も工夫して作りたい。
・パリパリの食感が家族にも好評であった。
・予想以上に上手くできたので、イーストを使うタイプにも挑戦したい。

コロナ禍で対面授業ができない期間は、今回の課題以外にも食品の調理性の理解や基礎的な調理技術の習得を図る実践課題に取り組んでいます。また、学生同士は提出したレポートを相互に共有することで、自身の調理の出来映えやレポートのまとめ方を参考にして次の課題へと活かしています。
通常の班別実習では作業工程の一部にしか関われない場合もありますが、自宅での実践はすべてに関われるというメリットがあります。未経験の調理には不安を抱くことも考えられるので、課題の選定や資料作成には検討すべきことが多くありますが、調理の科学的理解と調理技術の定着、主体的な学びの継続ができるように配慮して指導しています。


山本幾子准教授(教員紹介)
人間生活学科
生活文化学研究室(学科紹介)
生活文化学研究室(ブログ)

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