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日本語日本文学科

2021.04.12

文学部日本語日本文学科教授 綾目広治先生最終講義(オンライン開催)終了にあたって

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日本語日本文学科

イベント

授業・研究室

 2021年3月末日にてご退職の綾目広治先生の最終講義(オンライン開催)は、動画公開を無事終了いたしました。
 受付開始の当日より、卒業生や在学生、また綾目先生と研究活動上ご交流のあった方々などから、次々とお申込みをいただきました。
 申込み時や視聴後に皆様から寄せられた先生へのメッセージにはたくさんの感謝の思いが綴られていて、運営の事務作業を行いながら、こちらも胸が熱くなるようでした。皆様のその思いを感じながら、34年という長い時間、教育と研究に大きく力を尽くされた先生の、本学教授としては最終のご講義の運営に携われましたことは、本当に幸せなことと存じます。
 オンライン開催の最終講義は、学科としては初めての試みで、不手際も多々ございましたが、なんとか執り行うことができました。あらためまして、皆様のご理解に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

 私は綾目先生が教育や研究に携わる横顔を、卒業生の事務職員として近く拝見し続けて参りました。先生は、権威やその言説に対して、また、それらを当然の前提として捉えがちな私たちの常識に対して、深く鋭く問いかけを続けてこられました。一方で、弱く小さなものに常に心を寄せ、繊細で愛情深い視線を向けておられました。時代や風潮が様々に変化しても、先生のその姿勢は一貫していました。
 近現代の思想や哲学に触れながら展開する文学批評のご講義をわくわくするような知的興奮を覚えながら拝聴していたのを覚えています。しかしまた別の時には、先生のお言葉を通して深く自分自身の奥底に降りていき、その深い底から、痛みとともに見上げるような思いでいたこともありました。
 学生にとても人気のあった先生のご講義は、刺激的、挑戦的な思索に溢れ、同時にそれらを中和するかのようなユーモアを湛えていました。そのユーモアは、悲しみや喪失感を内包する人間としてのあり方から滲み出るものだったと思います。私たち学生はみな、若いなりに自らの内的経験を照らし合わせながら聞き、その価値観を揺さぶられるような思いを抱いていたと思います。一言も聞き漏らすまい、と思いながらも、終わってみればあっという間に終わるような、そんな時間が、あの当時も、そして今回の最終講義でも流れていきました。
 私たち卒業生・学生が敬愛してやまぬ綾目先生は、今後も「もう一周」もそれ以上も、研究活動を続けていかれるとおっしゃっておられます。そのような先生のお姿にこれからも私たちはたくさんの学びをいただくことになるでしょう。これまで以上に研究に専心される先生の日々が、いっそうお健やかであることをお祈り申し上げたいと存じます。

 
 日本語日本文学科 綾目広治先生最終講義幹事会(運営事務担当)前谷明子

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