• Youtube
  • TwitterTwitter
  • FacebookFacebook
  • LINELINE
  • InstagramInstagram
  • アクセス
  • 資料請求
  • お問合せ
  • 受験生サイト
  • ENGLISH
  • 検索検索

児童学科

2021.04.09

オンラインセミナーを開催しました|インクルーシブ教育研究センター

Twitter

Facebook

児童学科

社会連携・研究

社会連携

研究活動

インクルーシブ教育研究センターオンラインセミナー(2021年3月27日~31日/録画視聴・限定配信)が終わりました。

テーマは
 「これからインクルーシブ教育を進めるために ~新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議の議論を踏まえて~」でした。

2019年(令和元年)9月から始まった有識者会議は全13回の議論とパブリックコメントを受けて2021年(令和3年)2月8日に報告が出されました。今回のセミナーでは、この有識者会議の委員であった野口晃菜先生(株式会社LITALICO)に講師をお願いしました。先生のご発言内容やその趣旨、有識者会議の議論の様子などをうかがいながら、これからインクルーシブ教育を進めていく際の示唆を得たいと考えた企画でした。有識者会議の議論は多岐にわたっていますので、今回のセミナーでは、小中学校及び高等学校に関する議論と教師の専門性に関する内容を中心に扱いました。

期間限定のオンライン配信によるセミナーには北は北海道から南は九州まで約190人の方からお申し込みをいただきました。ありがとうございました。コメントをお寄せくださった方々から、ご本人の承諾の上でいくつかご紹介いたします。

「春の暖かさをようやく北海道でも感じるようになりました。いかがお過ごしでしょうか。
先日,NDSUインクルーシブ教育研究センターの対談動画を拝聴しました。何度も見返したい!そう思える動画でした。その興奮のままご連絡させていただておりますことをご了承ください。
通常学級での特別支援を必要とするお子さんのことや特別支援学級の質、インクルーシブを特別支援外での文脈で話すべきだということなど。来年度をスタートする際のエネルギーになるご示唆をいただきました。全ての教師が社会モデルを前提とした資質・能力が向上できるよう私自身も学校での振る舞いや在り方を自問しながら愚直に取り組んでまいります」(北海道・教員)

「ありがとうございました。興味深かったです。
システムが整わない中で、いち教員の私にできることは、少ないですが、確実にあることもわかりました。特に交流及び共同学習は、子どもたちにとってどんな意味があるのかということと、その子にとって必要な学びはなにかということは、目の前の子どもを見て、私たちがしっかりと自分の言葉で話せないといけないことだなと感じました。そして、今、学校現場は、誰もが過ごしやすい社会につながっていないと感じることも少なくありません。それに対して、だから駄目なんだと文句を言って安心するのではなく、自分の教室、自分の学校から、自分にできることを1つずつやっていこうと思う元気が出ました。ありがとうございました。」(北九州・教員)

「従来の「障がいのある子は特別な場と特別な内容で、そうではない子はみんな一緒」という考え方と実践の問題の本質を、お二人が切り込んで語っていました。そしてそのことは、問題意識を持たない「マジョリティ」にとっては、「何がいけないのか」も気づけないことかもしれないことだということも感じました。
 野口先生は、「(障がい児教育に限らず)マジョリティ側がマイノリティの困っていることに気づき、どうなっていたらと助かるのかを考えていくべき」と主張されていました。
その意見を受けて青山先生は、恩師である大石益男先生から「常に自分の立ち位置を意識して考え、発言するように」という教えを受けたことを語っていました。
 自分の立ち位置、立場で考えていることが、違う視点、立場から見ると違う風景が見えてくるということは、意識していないと考えも及ばないことかもしれません。でも「そういうことか」と気づくことができると、今まで以上に発想が広がり、異なる考え方の人とも一緒に考えやすくなります。それは教育や対人援助職に限ったことではなく、私たちが他者と共に暮らしていく上で必要なことなのだと思います。
まさにこれからの教育は、「みんな一緒」ではなく、一人ひとり違っていることが前提で、「相手が困っていること」を受け止め、どうなっていたら助かるかを一緒に考える社会の実現に向けての教育でもあるということを学ぶことができました。そして「相手・みんな」のために考え・行動するためには、「相手・みんな」から「自分」が"認めてもらっている"という実感が必要で、だからこそ"お互いさま"と言えるのだということも考えさせられました。
配信による研修という形式も、まさに「新しい時代」の在り方だと思います。これからも「大事なのは何か」を学び、自分の立場で何ができるかを考え、実践していきたいです。」  (広島県・施設職員)

今年度も、多くの方々と一緒に「インクルーシブ」について考えていくきっかけになるセミナーを企画して参ります。
 

一覧にもどる