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書道卒業制作展

2021.03.05

学生の作品紹介 | 第26回(2020年度)書道卒業制作展の出展作品 紹介

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日本語日本文学科

イベント

書道卒業制作展

第26回(2020年度)書道卒業制作展の出展作品 紹介

2021年1月28日(木)から31日(日)にかけて開催された第26回書道卒業制作展の、出展作品の一部をご紹介します。(画像の転載はご遠慮ください。)
 



岡本悠里(桜嵐)
 臨智永『真草千字文』


【解説】
 王義之の七世孫にあたる智永の書いたもの。真草とは、真書(楷書)と草書の二つの書体のことで、智永『真草千字文』では、同じ文字を二つの書体で並べて書いてある。『千字文』とは、梁の武帝が王義之の書の中から重複しない千字を集めて摸本を作らせたものである。
【所感】
 高校生の時に智永の『真草千字文』を書き、それから思い入れのある作品でした。卒業制作で書きたいと思っていたところ、二十四期の先輩も書かれていて、私も絶対に書きたいと思うようになりました。
 この千字文は、楷書で千字、草書で千字あるため、計二千字あります。コロナなどの影響で実家に帰ることになり、初めて家族の見ているところで制作した作品でした。奥の間に勝手に私の書道スペースを陣取り、夜中の二時頃まで書いた日もありました。何度も字の順番を間違えるなどミスをしては「あっ!」「もうやだ!」と言いながら書きました。
 何度も紙を変えて書き直しました。本当に、精神的にもしんどかったです。裏打ちが終わった後には達成感と開放感でいっぱいでした。

岡本悠里(桜嵐)  臨智永『真草千字文』

岡本悠里(桜嵐)  臨智永『真草千字文』



小野里沙(柊星)
 臨鄧石如『隷書崔子玉座右銘』


【解説】
 『隷書崔子玉座右銘』は、鄧石如が六十歳の時の書である。崔子玉(漢代)の座右の銘は『文選』にも収録される有名な銘で、多くの書家による作品が伝えられる。「人の短所を責めてはいけない。自分の長所を誇ってはいけない。」から始まり、人生の戒めとして崔子玉が作った銘文である。
【所感】
 今までの先輩方が書いた作品が載っている所感を見ている時、この『隷書崔子玉座右銘』の特徴的な字が目に止まり、書いてみたいと思いこの作品に決めました。最初はなかなか特徴が掴めず上手く書けませんでしたが、お手本を見ながらじっくり書き、特徴的な形や粘り気の強く少しかすれるような感じなどを表現できるよう気を付けました。
 

小野里沙(柊星)  臨鄧石如『隷書崔子玉座右銘』

小野里沙(柊星)  臨鄧石如『隷書崔子玉座右銘』



垣内寛美(澄華)
 仮名の書「正岡子規の俳句」


【釈文】
 われ病で 桜におもふこと多し
【所感】
 二〇二〇年は新型コロナウイルスの流行により、お花見が出来なかった方も多くいます。
 俳句に合わせて紙の色も桜をイメージして自分で付けました。病と桜。どこか二〇二〇年の春を象徴するようなものはないかと見つけ出しました。いつかゆっくりとお花見ができますよう…。
 

垣内寛美(澄華)  仮名の書「正岡子規の俳句」

垣内寛美(澄華)  仮名の書「正岡子規の俳句」



野﨑あかり(翠月)
 臨趙孟頫『前後赤壁賦』


【解説】
 一〇八二年に成立した北宋の賦。政争のため都を追われ黄州(湖北省)に流された蘇軾が、翌々年七月揚子江中の赤壁に遊んだときのありさまを記したもの。同年十月再び赤壁に遊び続編をつくったので、七月の作を『前赤壁賦』、十月の作を『後赤壁賦』と呼ぶ。
【所感】
 この作品を知った時から、ずっと書いてみたいと思っていました。実際に書いてみると、字形や書風を表現するのが難しかったです。作品の冒頭には、蘇軾像を添えました。
 私は夏休みに実習があったので、作品制作との両立が大変でしたが、一枚に六時間かけ、丁寧に書きました。
 

野﨑あかり(翠月)  臨趙孟頫『前後赤壁賦』

野﨑あかり(翠月)  臨趙孟頫『前後赤壁賦』

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