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ノートルダムの風景

2020.11.20

聖書の言葉 コリントの信徒への手紙Ⅱ1章3・4節│シスター橋本晶子

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ノートルダムの風景

聖書の言葉

わたしたちの主イエス・キリストの父である神、憐れみ深い父、
あらゆる慰めの源である神はたたえられますように。
神は、わたしたちがどのような苦難にある時でも慰めてくださいます。
そこでわたしたちも、自分たちが神から慰めていただくその慰めによって、
あらゆる苦難の中にある人を慰めることができるのです。

(コリントの信徒への手紙Ⅱ 1章3・4節) 
フランシスコ会聖書研究所訳注『聖書』(サンパウロ、2013年)

「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださる」。パウロの言葉は、今日を生きる
私たちにも力強く響きます。それは、この世界が《あらゆる慰め》を必要としているからでしょう。

本年、世界規模で発生している新型コロナウイルスは、私たちの生活を一変させています。

多くの方々が、対面することも叶わぬまま、大切な家族や友人を天国へと見送りました。また、職を失い生活が脅かさている方々もおられます。このような悲しみや苦しみが世界を覆う一方で心からの支援も広がり、私たちを温かいつながりで結んでいます。

この聖書箇所で「慰め」と訳されている「パラクレーゼ」という言葉は、警告、勧め、慰め、励まし、嘆願といった多角的な語義を持っています。この幅広さは「とらわれることのない形で神さまの救いの出来事を証言する」ためであると解釈されています。そして私たちはいつもこの証言者となるよう、呼びかけられ、促されているのでしょう。

苦難の中に置かれた私たち一人ひとりの心が慰められ、他者の苦しみとともに歩む者となっていけますように。

                      キリスト教文化研究所学外所員 シスター橋本晶子
 

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