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書道卒業制作展

2012.04.11

学生の作品紹介|第12回(2006年度)書道卒業制作展の出品作品(2)

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日本語日本文学科

書道卒業制作展

松岡由香里 臨孫過庭・書譜
【解説】書譜は駢儷文という美文体により、王羲之を中心に漢魏以降の能書家を論じ、書道芸術論、技法論、学習法論等が述べられている。
【所感】草書の作品が書きたいと思い、探していると書譜をみつけました。一番苦労し、力を注いだのは「神」の文字でした。最後の縦画の揺らぎを出すために何度も練習しました。
五月に完成したのですが、書き直すことになり、間に合うか心配しました。それらを乗り越えて完成したので、思い入れの強い作品です。

宮崎友紀 臨徐三庚・天發神讖碑四屏
【解説】明治十九年に上海に渡った秋山白巌が、徐三庚に入門を許された翌年六月二十五日に書き与えられたもので、時に徐は六十二歳、晩年の優作である。細めの柔毫で、隅々まで神経を働かせ、技巧のかぎりを尽くしている。一字一字を見ていくと、繊細華美の感が強く、抑揚の強調など繊細にも感じられるが、やや遠目から全体を見直すと、その堂々たるまとまりの中で、変化の妙として納得せざるを得なくなる。
【所感】最初にこの作品を見たとき、今までに見たことのない篆書だったので挑戦したくなりました。しかし、書いた瞬間に線の独特な味を出す難しさが分かり、無謀な挑戦だったかもしれないと感じました。篆書であるが、篆書を書く技法をそのままこの所で用いても書けないなど、新たな発見がいくつもありました。

山部奏恵 椎名林檎の詞「迷彩」
【所感】『迷彩』を初めて聴いた時、この部分の歌い方が凄く妖艶で印象的でした。その印象を出来る限り表現したいということから、今回私は紙に書くのではなく、セラミックボードに刻して色をつけることにしました。
実際にやってみると、字形・配置・彫刻・色づけと、かなりの時間を要しました。色は六色を十回重ねています。時間をかけた分、最終的にはとても満足のいくものができました。

吉和彩 臨董其昌・菩薩蔵経後序
【解説】董其昌の後記によると、世に唐の高宗の「述聖記」があるのは知られているが、この後序は伝わるものがないので、集字聖教序の筆意をもって書したといい、「戊午五月八日」の款記がある。董其昌六十四歳の作である。
【所感】始めは全臨をする予定でした。その場合、十九字七行の文字を、全紙一枚に収めなくてはいけませんでした。そのときの私にとってそれはとても困難なことでしたが、時間をあけて書いてみると以前書いたよりも多く全紙一枚に書くことができるようになっていました。全臨にはなっていないことが残念なことです。
この作品で私が最も書きたいと思ったのは、「真際」という部分です。半切作品同様に細くて強い線というところに魅力を感じました。作品の中で目を引く部分にしたかったのですが、うまく表現できなくて他の字に埋もれてしまいました。

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