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生涯学習

2019.10.18

清心フェリーチェ特別講演│平成最後の歌会始の儀 2019入選者2名による対談を開催

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2019年1月16日、皇居で執り行われた新春恒例の「歌会始の儀」に選出された本学文学部国文学科23期 秋山美恵子氏、文学部国語国文学科31期 重藤洋子氏(いずれも現日本語日本文学科)をお招きし、8月10日ヨゼフホールにて、清心フェリーチェ特別講演会を開催しました。

今回の歌会始の儀は平成最後となり、国内外から一般応募の選考対象21,971首が寄せられました。そのうち、皇居に招かれた一般入選者10名のうち、2名が本学卒業生のお二人でした。
この講演会には、同窓生の方をはじめ、地域の方・学生約300名がご参加くださいました。本学日本語日本文学科の東城敏毅教授(古典文学)がコーディネーターをつとめ、同窓生であるお二人から、歌に込められた思い、母校への思い、そして次世代への思いを語っていただきました。

(左から 東城教授 秋山氏 重藤氏)

(左から 東城教授 秋山氏 重藤氏)

秋山美恵子氏入選歌
「光てふ 名を持つ男の 人生を 千年のちの 生徒に語る」

古文はドラマティックな物語が多いが、その奥には人間が色々なことを感じ、考え、喜び、苦しむ表現があります。古文の授業中、それを生徒が読み、掴むことができた時、たとえそれが虚構の人物である光源氏であっても、1000年たった今目の前に、すぐそこに立っているように生徒が感じてくれる。生徒たちは感動し、表情がぱっと明るくなる。私も共に感動し、その感動を共有する時間はとても輝いている瞬間であり、とても懐かしい。

重藤洋子氏入選歌
「無言になり 原爆資料館を出できたる 生徒を夏の 光に放つ」

生徒たちと平和学習に広島へ行きました。そこで生徒たちが目にしたのは、自分たちと同じ年頃の子どもたち自身の死や、その家族の姿でした。彼らは真剣に生と死について考え、様々な思いを抱えながら資料館を出て、慰霊碑へと歩き出しました。8月の暑い日差しの中、私は生徒を送り出し、列の一番後ろを付いて行きました。どうかこの平和が、今の幸せが、ずっと続いてくれたら、続かないといけない、その思いが湧き上がってきた。

共に国語科教員として教職に就かれているお二人は、生徒への想いを歌に詠まれています。
お話を聞いていると、生徒たちに明るい未来を望むこれらの歌が作られた背景には、お二人が過ごされた本学の教育が深く関わっているように感じられました。

講演の中で、「言葉」とは、心と連動しており、言葉を磨けば心も磨かれ、言葉を作っていく中で、自分が人間として成長していくとおっしゃっています。
本学で出会った多くの先生方から、一人ひとりを大切にされ、自分の存在を代わりがないものとして認められる教育の中で過ごされました。そこから育まれたものがお二人の教員としての生徒との関わりや和歌の中に生かされていると感じられる講演会となりました。

最後に、本学同窓会会長横溝洋子様から、「お二人の入選を大変光栄に思います」とのおことばと共に、花束贈呈がありました。

【講演会に参加された卒業生からの感想】
お二人とも卒論指導は厳しくおつらいこともあったとお話になっていましたが、学生時代に学問を楽しんでおられたのだなと感じました。また基礎がしっかり身についておられるからこそ、創作の世界を広げることができ、多くの人の心を響かせることができるだのだなと思いました。
たしかに日文は読み書きの基礎、調査分析の手法をしっかり学べる学科でした。私は事務職に従事していますが、企画書作成などで情報収集から文章化をするプロセスにおいて、日文での演習や卒論が役に立っています。また時代背景をしっかり調べること、批判的精神をもつというものの見方、考え方を学べたことも大きかったと思います。
お二人を拝見していると、まさしく日文の卒業生だなという感じがしました。

 
広報室スタッフ

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