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児童学科

2017.05.19

児童学科│京都奈良研修旅行|美術研究室

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児童学科

児童学科ブログ 第36回
京都奈良研修旅行 ─ 美術研究室

小田久美子 准教授

 美術研究室(美研)では、3年生の授業で西洋美術と日本美術について学びます。そして美研所属の新4年生は、毎年4月に、京都・奈良へ3泊4日の日本美術研修旅行に出かけます。この行事の歴史は古く、児童学科開設の後4年目から始まったことから計算すると、49年の伝統を持つと言えます。

 2017年も、4年生11名と片山裕之学科長と小田久美子の教員2名で、4月12日に出発し4日間の行程を無事終えました。

 研修で訪れた寺院・博物館を順番に並べると以下のようになります。

京都国立博物館(新館)-三十三間堂-岩船寺-当尾の石仏-浄瑠璃寺-興福寺-新薬師寺-十輪院-元興寺-東大寺南大門-東大寺ミュージアム-東大寺大仏殿-三月堂-二月堂-戒壇院-奈良国立博物館-聖林寺-大野寺(弥勒石仏)-石位寺-室生寺-中宮寺-法隆寺-薬師寺-唐招提寺-秋篠寺

 京都国立博物館で開催されていた、龍を描けば日本一:桃山最後の師匠、開館120周年記念特別展覧会「海北友松展」の鑑賞が旅の始まりです。

 今年は、満開に咲く美しい古都の桜が我々を迎えてくれました。写真とともに古美術の旅の雰囲気を少しでもお伝えできればと思います。

 京都 岩船寺と浄瑠璃寺の周辺にある石仏を巡ります。平安時代や室町時代というずっと昔の人々が磨崖仏に寄せた思いを感じながら、進みます。五感で感じる仏像の旅、ここでは触覚で。磨崖仏を触ってみます。

 東大寺大仏殿を後ろに記念撮影。広い東大寺を歩いて回ります。この日は1日中徒歩移動です。その歩数23000歩!

 二月堂から戒壇院に向かう回廊も桜が満開でした。

 フェノロサによって明治20年に秘仏の封印がとかれたという、十一面観音についての片山教授からの説明を、学生たちは真剣に聞きます。国宝や重要文化財の持つ力強さに圧倒されながら、若い感性で受け止めているように見えました。この旅では、「ほんもの」に触れるだけではなく、多視点的鑑賞方法、真剣に何かに取り組む姿勢や向き合い方も学んでいきます。

 世界最古の木造建築が残る法隆寺では、特別開扉中の秘仏である観音菩薩立像(救世観音)をはじめとした数々の国宝を拝観します。また、戒壇院等でこれまで観てきた四天王像との比較もしました。

 「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」

 女人高野の寺・室生寺金堂に続く階段をどんどん登ります。春は桜・石楠花がきれいなお寺です。

 この3泊4日の研修旅行で、本物(国宝・重文)を見るということの意味を体感し、またゼミとしての「和」も高まったと思います。 卒業年度にあたって、美研の4年生たちには、絵画を描き上げていく人もいれば、美術に関する研究論文をまとめていく人もいます。描く人も書く人も、これからも励まし合いながら、学び合いながら、学びの集大成である卒業制作・卒業論文の完成を目指して、室生寺の長い階段を仲間と登ったように一歩一歩あゆみを進めていってほしいと、私たちは願っています。

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