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人間生活学科

2014.05.05

生活環境学研究室|上田恭嗣|人間生活学科からのレター

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人間生活学科

 私の専門領域は、建築学です。建築を通して、人の住まい・生活のあり方等を学生に伝えています。毎年、多くの学生が日本の住まい・建築・都市・まちづくり等に関心を持ち、卒業研究に励んでいます。3年生の後期には、県内の建築系の大学・専門学校の学生とも肩を並べて設計コンクールに参加もしています。
 昨年度は、岡山市北区丸の内2丁目にある岡山市民会館周辺のまちづくりについて、「文化・芸術のまちづくり」を9名のゼミ生で提案しました。これからの新しい岡山のまちづくりについて考えました。

審査会の発表風景

審査会の発表風景

提案した建築模型

提案した建築模型

 次に、現在、私が行っている研究について紹介します。ここ二年ばかり、近代の倉敷を創り上げた人物・大原孫三郎の茶道について調べるとともに、大原孫三郎が建てた知られざる茶室建築について調査しています。お茶をこれまで習った人もいるかと思いますが、特異な茶室です。昨年の三月にはゼミ生も現地調査に加わり、大原美術館の近くにある有隣荘の茶室を実測調査しました。
 「一畳台目中板向切り席」という非常に狭い空間で、珍しい茶室であることが判りました。また、建物の二面が塀に隣接していて、特異な形態をとっています。なぜ、この茶室は、昭和6年頃にこの有隣荘の敷地内に建築されたのかについても考察しました。それは、天皇家や皇族をはじめとする貴賓が倉敷に来られた折に、この茶室を披露し使用することを目的としたのではないかという結論に至りました。機会がありましたらご紹介したいものです。

特異な形態の茶室

特異な形態の茶室

 また、この建物に隣接している中国銀行倉敷本町店の保存活動にも五年ほど携わり、素晴らしい形で保存再生工事をこの春完成することができました。この建物は、大正11年の建物ですが、そのままの姿で現在も当時の建物の用途であった銀行として使われ続けています。一度、建物の中に入って素晴らしいインテリアの空間を眺めて下さい。驚かされますよ。
 講義でもこれらの建物の内容について詳しく述べたいと思っています。

中国銀行倉敷本町店

中国銀行倉敷本町店

 今年の4年生は、「岡山駅中心市街地の街づくり」「エコ住宅」「西川緑道公園のまちづくり」「西川の橋のデザイン」「マンション建築の管理問題」「高齢者向け住宅」「高梁市の歴史的まちづくり」「民家の台所空間」「岡山駅前広場の計画」といったテーマで卒業論文の制作に取り組んでいます。
 住宅・建築・都市・まちづくり等にも関心のある学生さんに入学して頂きたいものです。

人間生活学科(学科紹介)

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